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ドラクエVRの期間限定イベント「最凶ゾーマ討伐編」でパワーアップしたゾーマに挑め!

2019年12月12日 20時16分更新

文● 高橋佑司/ASCII 編集● ASCII

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 バンダイナムコのVRアミューズメント施設である東京・池袋の「MAZARIA」と大阪・梅田の「VR ZONE OSAKA」でサービス提供中の、「ドラゴンクエストVR」にて、期間限定イベント「最凶ゾーマ討伐編」が12月21日から3月31日まで開催される。

 「ドラゴンクエスト」といえば、スクウェア・エニックス(旧エニックス)が誇る名作RPGシリーズ。ゲームにあまり興味がない人でも名前くらいは聞いたことがあるだろうビッグタイトルだ。

 ドラゴンクエストVRは、そんなドラクエの世界観をVRを用いて楽しめるアトラクション。戦士×2・魔法使い・僧侶の4人でパーティーを組み、ドラクエでおなじみのモンスターたちや、シリーズ屈指の人気を誇るボス「ゾーマ」との戦いを体験できる。

 今回、イベント仕様のアトラクションを、MAZARIAにて一足先に体験することができたので、紹介していきたい。

 期間限定のイベント「最凶ゾーマ討伐編」では、サポートキャラクターであるホミリーの協力がなくなり、よりパーティー間の協力が重要になるよう敵の強さに調整が加えられるなど、普段よりも若干難易度がアップしたバトルに挑める。さらにゾーマの“闇のチカラ”が増すことで、会場が暗く重々しい雰囲気になるなど、演出面も変化している。

アトラクションの説明を受ける「酒場」も、普段はもっと明るいのだが、イベント仕様では照明が暗く、雰囲気が変わっている。“最凶”のゾーマの恐ろしさを印象付ける演出だ

 体験時には、バックパックPC「VR One」を背負いヘッドマウントディスプレー「VIVE」を装着してプレイする。モーションキャプチャーシステムには「VICON」を使用している。

この写真の手前の2人が戦士。剣と盾でモンスターと至近距離で戦う

 両手に持つコントローラーは、入場前に決めたパーティーの役割によって異なる。戦士の2人は、VR上で剣の役割を果たすハンマーのようなコントローラーを利き手に、盾の役割を果たす板状のコントローラーを逆の手に持つ。

こちらは手前の2人が魔法職。左手を上げて魔法を選択し、杖を振って魔法を発動している

 一方、魔法使いと僧侶になった魔法職の2人は、バックパックとヘッドマウントディスプレーは同様だが、利き手に魔法を放つための杖型のコントローラーを持ち、逆の手には手の甲に巻き付ける腕輪のようなデバイスを装着する。

 戦士は剣を振って敵を攻撃、盾で敵の攻撃をガードできる。一方後衛の魔法職は、腕輪を付けた手を上に掲げることで3種類の魔法陣が出現し、それを杖で選択したあと、敵(または味方)の方を向いて杖を振り下ろすことで、それぞれの魔法を発動できる。

 魔法使いはメラ(炎の攻撃魔法)、ヒャド(氷の攻撃魔法)、バイキルト(戦士の攻撃範囲や攻撃力を高められる補助魔法)の3種類を発動可能。僧侶はバギ(風の攻撃魔法)、ホイミ(味方のHPを回復する魔法)、ザオリク(戦闘不能の味方を復活させる魔法)を発動できる。

 今回、筆者は魔法使いを選択して体験。魔法職は盾を持たないので、戦士の後ろに下がって戦うのが基本になる。魔法使いの役割は、戦士をバイキルトで強化しながら、遠距離の敵を倒すことだ。

 戦士は前に出て魔法使いや僧侶が敵から攻撃を受けないように守りながら眼前の敵を剣で切り伏せる。僧侶は味方の回復が役割となる。2回攻撃を受けると戦闘不能になってしまうので、攻撃を受けたら僧侶がホイミで回復し、戦闘不能になったときはザオリクで復活させる。

 それぞれの役割をきっちりこなすのが攻略のコツ。今回は初対面の4人でパーティーを組んで挑戦したが、なんとかゾーマ討伐には成功。筆者は2回戦闘不能になるなど足を引っ張っていたような気もするが、戦士さんの頼もしい背中と僧侶さんの温かい回復に大いに感謝だ。

 今回は実際のプレイ映像を撮影することが難しかったが、「VR ZONE SHINJUKU」での体験レポートではプレイ動画込みで体験時の様子を紹介している。

限定缶バッチとステッカー

 なお、今回のイベント期間中に、イベント仕様のアトラクションに挑戦した人には、ロトの紋章が記された写真右の限定缶バッチがプレゼントされる。左は期間中でなくても体験すればもらえるステッカー。自分の選んだ職業に対応したステッカーをもらえる。

 イベント仕様での体験は、1パーティー1万2800円(入場料別途必要)の専用チケットで体験できる。

 なお、イベント期間中でも通常難易度のプレイは可能だ。ドラクエVRでは、1人用のチケットと1パーティー(4人)の形態で販売している。1人用は3200円、1パーティー用は1万2800円。

 体験後、ドラクエVRのプロデューサーである濱野孝正氏にお話をお聞きすると、初体験でクリアできるパーティーは意外と少なく、10組に1組ぐらいなのだとか。今回は4人中3人が初体験だったので、戦果としては上々といえそうだ。

ドラクエVRプロデューサー 濱野孝正氏

 濱野氏によれば、ドラクエVRは「ドラクエの世界に入っている」感覚をより深く体験してもらうために、スクウェア・エニックスとのディスカッションを重ね、ドラクエ世界のキャラクターたちがどんな風に戦っているのか/魔法を使っているのかなどを綿密にすり合わせたうえでVRに落とし込んでいるという。

 それもあってか、まるっきりファンタジーの世界観ながら、バトルの臨場感は高い。「ドラクエの魔法使いって戦ってるときこんな感じなんだ!」という感覚が楽しめるのは、ファンにはたまらないだろう。

 ちなみに、ローンチから2年たった現在で、ハードウェア面のアップデートの予定はあるのかお聞きしてみたところ、いつのタイミングになるかはわからないが、検討はしているとのこと。今後の進化にも期待できそうだ。

ドラクエVRには、メッセージウィンドウ風のカードをもって、キングスライムと写真を撮れるフォトスポットがある。今回のイベントに合わせ、新たにゾーマのセリフのカードも用意された

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