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iiyama LEVEL∞のゲーミングデスクトップ「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」のゲーミング性能をチェック

第3世代RyzenとRTX 2060高コスパPCで最新タイトルも快適ゲームプレイ!

2019年12月11日 16時00分更新

文● 松野将太 編集●八尋/ASCII

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「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」。実売価格は15万678円(送料込み)

 ユニットコムが販売するゲーミングブランド「iiyama LEVEL∞」の「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」(関連記事)は、CPUにAMDの「Ryzen 7 3700X」、GPUにNVIDIAの「GeForce RTX 2060」を搭載するデスクトップパソコンだ。本製品はそのゲーミング性能もさることながら、高い性能と比較的安価なプライスレンジで人気の第3世代Ryzenを搭載し、実売価格をほぼ15万円に抑えたコストパフォーマンスの高さがひとつの売りとなっている。旧世代からの買い替えはもちろん、初めてのゲーミングパソコンとしても魅力的なモデルだろう。

 この記事では、LEVEL-M0B4-R73X-RORのゲーム性能をベンチマークでチェックしていく。

Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2060を搭載

フルHD解像度では不自由のない性能、タイトルによってはWQHDも狙える

「CPU-Z」で取得した「Ryzen 7 3700X」の情報

「GPU-Z」で取得した「GeForce RTX 2060」の情報

 まずはパソコンの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」の結果から見ていこう。テストは「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の計5つを実行している。

「Time Spy」のスコアー

「Time Spy Extreme」のスコアー

 DirextX 12系のテストである「Time Spy」2種は、WQHD解像度でのテストとなる「Time Spy」のスコアーが7311とまずまずで、4K解像度のテスト「Time Spy Extreme」が3379と若干厳しめの結果になった。下2桁が60番台のGeForceはミドルクラスモデルのイメージが強い人も多いと思うが、最新世代のGeForce RTX 2060は従来よりも高水準の性能を誇り、WQHD解像度でのゲームプレイも視野に入ってくるのが1つの特徴だ。実際、「Time Spy」テスト中のフレームレートはおおよそ40~50fpsと、高負荷でもプレイは可能な程度の描画ができている。

「Fire Strike」のスコアー

「Fire Strike Extreme」のスコアー

「Fire Strike Ultra」のスコアー

 DirectX 11を用いたテストであるFire Strike系3種は、内部的に4K解像度で描画される「Fire Strike Ultra」のスコアーが伸び悩んでいるものの、フルHDの「Fire Strike」では十分な結果が出ており、フルHD環境でのゲーミング用途ではまったく問題ないパフォーマンスが期待できそうだ。WQHDに関しては十分とはいえない数値で、「Time Spy」と同じくテスト中のフレームレートは60fpsに届いていない。タイトルによっては60fps超えも実現可能だと思うが、基本的にはフルHD解像度がターゲットになるだろう。

 実際のゲーム系ベンチマークも見てみよう。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」だ。画質は最高品質、フルスクリーンの設定で、3種類の解像度での計測を実施している。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(フルHD)のスコアー

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(WQHD)のスコアー

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(4K)のスコアー

 フルHD解像度ではスコアーが13545、判定は「非常に快適」と、実際のプレイにまったく問題ない結果が出た。WQHDではスコアーが11209、判定は「非常に快適」。このタイトルの場合、60fps超えは可能だ。4K解像度ではスコアーが5757まで落ち、判定も「とても快適」となるが、プレイ自体は可能といえる。

 続いて、よりヘビーな負荷がかかる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」での結果を見てみよう。

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(フルHD)のスコアー

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(WQHD)のスコアー

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(4K)のスコアー

 画質は「高品質」を選択しているが、フルHDでの評価は「快適」、WQHDでは「やや快適」、4Kでは「普通」で、快適といえる環境はWQHDまでとなる。とはいえ、「やや快適」レベルでは平均フレームレートが60を超えないため、過信は禁物だ。そもそもが重量級タイトルなので、4K画質での快適プレイは望めないが、このクラスのタイトルをプレイできること自体は評価すべきだろう。

 総じて、LEVEL-M0B4-R73X-RORのゲーミング性能は高く、解像度を欲張らなければほとんどのタイトルを快適にプレイ可能だ。はじめてのゲーミングパソコンとしてはコスパも高いが、メモリーが8GB、メインストレージが240GBと若干物足りないため、BTOカスタマイズでメモリーの増設とストレージの容量アップすれば、さらに快適なゲーム環境を構築できるだろう。

試用機の主なスペック
機種名 LEVEL-M0B4-R73X-ROR [Windows 10 Home]
CPU Ryzen 7 3700X
グラフィックス GeForce RTX 2060
メモリー 8GB
ストレージ 240GB SSD+1TB HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.0端子×6、HDMI出力×2、DisplayPort×3、アナログ2ch(ライン出力、ライン入力、マイク入力)、PS/2コネクタ、ミニD-sub端子 15ピン、DVI-D、有線LAN端子
サイズ およそ幅190×奥行410×高さ356mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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