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日本を拠点とするデベロッパの数は70万を超え

アップル CEO ティム・クックが語る「日本のアプリデベロッパへの期待」

2019年12月10日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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クック氏はTimeTreeの開発チームのワークスペースも見学しながら、エンジニアの各氏とオープンに意見を交わした

クック氏が語る「日本のアプリデベロッパへの期待」

 この日の訪問を取材した記者からのインタビューにも答えたクック氏は、日本のアプリデベロッパの印象や、アップルが提供する開発環境の展望を次のように語った。

日本のアプリデベロッパが革新に対して熱心に向かい合う姿勢をクック氏はリスペクトしていると語った

 「日本のアプリデベロッパの方々はとてもクリエイティブ、かつイノベーティブであり、次世代の技術やトレンドをつねに未来志向の姿勢で、積極的に模索されている印象があります。現在、日本の国内でも多くの方々がアップルから提供するプラットフォームを使ってアプリケーションを開発しています。その数は直近の数年でまた急激に増えています」

 5人の少人数からスタートして、現在までに大きな成長を遂げたTimeTreeのようなアグレッシブなデベロッパのサクセスストーリーが次々に生まれていることを「とてもエキサイティング」であると、我が事のように熱っぽく語るクック氏はまた、「日本のデベロッパが国内で成功を勝ち取った後に、世界に打って出ようとする意気込みをとても頼もしく感じている」と述べて、App Storeを通じて挑戦を続けるスタートアップに期待を寄せた。

 2019年秋にローンチしたiPadOSの手応えを、クック氏に聞いた。クック氏は「デベロッパの皆様からとても良い反響を得ている」と明快に答えを返した。「iPadOSの登場以来、iPadをよりクリエイティブで生産性の高い用途に使うためのアイデアが、数多く生まれつつあると感じています。iOSとiPadOS、それぞれが持つ特長も顕在化してきました。たとえばiPadのすべての現行モデルが対応したApple Pencilによって、iPadを使って美しいカリグラフの文字が描けるようになったり、新たな創作スタイルにも注目が集まっています」

 かたや、今後iPadOSとmacOSの融合も進んでいくのだろうか。クック氏は、2つのプラットフォームの連携による活用スタイルは、ますます多様化すると考えられるものの、今後も1つに融合することはないという見解を示した。

 「なぜならiPadにMac、それぞれが異なる用途に活用できる魅力的なデバイスだからです。ただ、一方でそれぞれのプラットフォームは今後も独自に進化を続けていきながら、互いに良い影響を及ぼし合っていくはずです。たとえばデベロッパの方にとって、iPadOSで開発したアプリを素速くmacOSにも展開できる道筋ができることには、大きな意味がある考えます。ユーザーの皆様にもiOS、iPadOSのアプリがmacOSでも使えるようになることはとても便利に感じられるだろうと確信しています」

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