今回のことば
「テレビ事業は構造改革のフェーズに移行させる。自前主義からの転換を図り、他社との協業を含む構造改革を進める」(パナソニック アプライアンス社の品田正弘社長)
パナソニック アプライアンス社は、家電事業の構造改革に厳しい姿勢で取り組む考えを明らかにした。
パナソニック アプライアンス社の品田正弘社長は「過去3年間に渡って、事業規模は拡大したものの、外部環境や競争環境の変化に対応しきれず、収益性が大幅に悪化している。さらに、エアコンやスモール/ビルトイン領域を高成長事業に位置づけ、投資を加速したものの、ポジションアップに至らなかったという反省もある。
環境に影響されず、継続的に収益を上げられる体質への変革と、業界平均以上に成長を加速する枠組みを構築する必要がある。そして、不採算事業の方向づけと成長領域へのリソースシフトを進める」と語る。
不採算事業の構造改革として大胆な手を打つことになるのが、テレビ事業だ。
パナソニックのテレビ事業は、現在赤字であり、これを2021年度までに解消する目標を打ち出しながら「テレビ事業は、構造改革のフェーズに入る。投下資本を大幅に圧縮することでROICも改善していく」と語る。
テレビ事業の構造改革の柱になるのが自前主義からの脱却だ。
この連載の記事
-
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう -
第576回
ビジネス
リコーの新しい共創拠点RICOH BIL TOKYO、富士通やKDDIともつなぎたい -
第575回
ビジネス
あたり前の起業家精神が、日本にはなくなっている -
第574回
ビジネス
クボタが切り拓く無人かつ自動運転のコンバイン、実現までの4年に求められた事柄とは? -
第573回
ビジネス
IBMはテクノロジーカンパニーである、2nm半導体、生成AI基盤、量子コンピューター - この連載の一覧へ