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仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 ― 第87回

1つのアプリからOfficeアプリの便利な機能を利用できる

Word、Excel、PowerPointを統合したOffice Mobile appを試す

2019年12月04日 09時00分更新

文● 阿久津良和 編集 ● 大谷イビサ

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本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。

 Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は年配の読者諸氏ならMicrosoft Worksを彷彿(ほうふつ)させる「Office Mobile app」に注目する。

1つのモバイルアプリからWord、Excel、PowerPointを使う

 Microsoftの年次カンファレンスに数えられる「Ignite 2019」では、数多くの発表があったが、その影に隠れて目立たなかったのがOffice Mobile appの存在だ。端的に述べると現在も提供中のWord、Excel、PowerPointを1つにまとめたアプリである。同社は本件を主題とした[ブレイクセッション](https://myignite.techcommunity.microsoft.com/sessions/79406)で「モバイル中心の体験を作成する機会がまだ存在する」(Microsoft, Sr. Product Marketing Manager, Bill Doll氏)と述べていた。

アプリを起動するとOffice.comなどと同じく、過去に使用したOfficeドキュメントやWindows 10の「付箋」で作成したメモが並ぶ。「ホーム」ボタンをタップすれば、WordやExcelなどリストアップするファイルを絞り込める画面下部にある「操作」ボタンをタップすると、ファイルの共有や画像からテキスト・表の抽出、PDFへの署名などを実行できる

 Excelが撮影画像から表を抽出する機能を実装したのは、2019年3月頃だが、当然ながらOffice Mobile appも同様の機能を備えている。さらに撮影した文書からWordの文書ファイルを作成することも可能。ホワイトボードのデータ化などに用いるOffice Lens機能も取り込んでおり、各種操作を1つのアプリで実現している。

単独アプリと比較しても機能的な遜色は見当たらない。Excelワークシートファイルを開いた際は、スマートフォンのカメラから表の抽出機能も使用できる各ドキュメントの新規作成画面。ここでは「テキストのスキャン」をタップした
するとスマートフォンのカメラ機能が有効になり、取り込みたい文書を撮影すると……Wordに撮影画像と抽出した文字列が貼り付けられる

 すべてのOfficeドキュメントが1カ所にまとめられ、複数のアプリを切り替える必要が減るのは実に有用だが、現時点でOffice Mobile appで開けるドキュメントは1ファイルに限られているため、現状はExcelを使いながらPowerPointのドキュメントを確認するといった使い方はできない。Office Mobile appはパブリックプレビューに達しているため、正式リリース時に改善が加わる可能性は低いものの、UXの観点から見れば何らかの方法でマルチタスク化させるだろう。

Windows 10の「付箋」で作成したメモへも容易にアクセスできるため、同機能を使っているユーザーは便利な備忘録となる「PDFに署名」を使えば、スマートフォンにサインすることでPDFへの手書き署名が可能になる。ただ、日本はハンコ文化なので使う場面は多くなさそうだ

 現在iOS版は人数制限に達しており、本稿公開時点で利用できるのはAndroid版のみだが、興味を持たれた方は[こちらのサイト](https://aka.ms/OfficePreviewforAndroid)からパブリックプレビューの申し込みを行なってほしい。なお、Googleグループへの参加を前提としているため、Googleアカウントが必要となる。

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