遥かなるオイル注入口
それはオイルの注入口まで結構な距離があることです。いままで私が乗り継いできたのは、どれもFFベースで横置きの直4エンジンでしたから、ノーズが長くてもオイルの注入口は左右どちらかに寄っていて、手が届きやすかった。
ところがエンジン縦置きFRですと注入口はど真ん中。特にロードスターは小さいとは言え、エンジンを奥に押し込んだフロントミッドシップ的レイアウトでありますから、前から手を伸ばしても横から手を伸ばしても、注入口が微妙に遠いんであります。おまけにエンジンの位置も低い。
ですから、オイルを入れるには、中腰の姿勢で、手を伸ばし、重いオイル缶を持たなければなりません。なおかつじょうごは前述のような有様。伸ばした片手でオイル缶を持っていると、手で支えることもままならない。ですから、注ごうとすれば風で倒れる! 注げたと思えば漏れている! でやああああああ!
このウエイトを持ったままの反復中腰ポーズにより、翌日、翌々日は太ももがはって階段を登るのも苦行。当日もカメラを持つ手が震え、ストロボを焚いているのにブレたカットしか撮れておりません。誠に申し訳ない。次回からは、象の鼻のようなホースがついたオイルジョッキで注ぐことにしたいと思っております。
さて、オイルが規定量まで入っていることをオイルレベルゲージで確認したら、エンジンを始動。オイルを循環させ、再度レベルゲージで量を確認し、少しずつ足しながら調整しておしまい。私はゲージのギリギリ上まで入れるのが好みであります。少しでも多い方が、油温の変動も少なかろうという、おまじないのようなものであります。
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