●規制が第二の「技適」になりかねない
ITの世界は、日進月歩で進化しており、日々、新しいサービスやアプリが生まれている。我々の生活を便利で豊かにし、楽しくしてくれるのは、こうしたIT企業の製品やサービスだったりする。
例えば「技適」のような法律(電波法の定めに基づく技術基準認証)があるだけで、世界で注目されているハードウェアを日本で使おうとすると法律違反になってしまうというジレンマがあった。
そうしたハードウェアをいち早く試してみれば、新しいアイデアが生まれてくる可能性がある。しかし、日本ではそうしたハードウェアを試して使うことすら許されなかった。
まさに法律が日本のイノベーションを阻害する存在になってしまっていたのだ(技適に関しては、11月20日から技適のない機器の利用が可能になるなど、ようやく緩くなり始めた)。
新法「デジタルプラットフォーマー取引透明化法案」は、プラットフォーマーが提供するサービスの「技適」になりかねない。
新法がインターネットの進化を阻害しないよう、国民は法案の行方を注視しておく必要がありそうだ。
この連載の記事
-
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? - この連載の一覧へ