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Dell Technologiesがお披露目した新しいコンバージドインフラ製品は“Power of One”がキーワード

“自律型インフラ”「Dell EMC PowerOne」とはどんな製品か

2019年11月15日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 米Dell Technologiesは、2019年11月12日、13日に米テキサス州オースティンで開催した「Dell Technologies Summit」において、自律型インフラストラクチャー「Dell EMC PowerOne」を披露した。11月22日に全世界でリリースする予定だ。

 単なるコンバージドインフラ製品ではなく“自律型インフラストラクチャー”を名乗る理由は何なのか、具体的にどのような特徴とメリットを持つのか、Dell Technologies幹部らのコメントを引用しながら説明しよう。

新製品として発表された自律型インフラストラクチャー「Dell EMC PowerOne」

すべてをDell Technologies製品で構成、さらに自動化エンジンを搭載

 Dell EMC PowerOneは、コンピュート(サーバー)の「PowerEdge MX」、ストレージの「PowerMax」、ネットワーキングの「PowerSwitch」、仮想化ソフトウェアの「VMware」で構成されたコンバージドインフラ製品。さらにデータ保護/バックアップの「PowerProtect」もオプションで統合できる。

 「PowerOne」という製品名は、「コンピュート、ストレージ、ネットワークなどのすべてがDell Technologiesファミリーの製品群で構成されており、まさにDell Technologiesの“Power of One”により実現した製品」という意味合いで命名されたと、製品担当幹部のトム・バーンズ氏は説明する。

PowerOneは、Dell Technologiesの“Power of One”(ひとつであることの力)で実現したと説明

 ただし、それだけならば従来のコンバージドインフラ製品と変わらないだろう。PowerOneの大きな特徴は、新しいオートメーションエンジンの「PowerOne Controller」を搭載している点にある。

 Kubernetesベースのマイクロサービスアーキテクチャを採用したPowerOne Controllerは、Ansibleワークフローを利用することで、コンポーネントの構成設定とプロビジョニング、ライフサイクル管理を自動化。顧客管理型のDaaS(Datacenter as a Service)を実現し、顧客業務を支援できるという。

 さらに、自動型でなく“自律型”とするゆえんは、管理者が目標とするタスクの成果を入力するだけで、システムがその目標実現のための最良の手段を自動計算して実行する点にある。この仕組みにより、ライフサイクル全体を通じて数千のマニュアルステップを自動化し、企業におけるITの展開/管理/消費を容易にする自律型インフラを実現できるという。バーンズ氏は、自動運転車になぞらえて説明した。

 「自動運転車は、クルマの側がナビゲーション機能や車線走行支援機能などを使い、運転操作のほとんどを自律的に行う。人間は行き先を指示するだけだ。PowerOneは、それと同じことをITインフラで実現する。ユーザーは、ワークロードやアプリケーションの展開、新製品およびサービスの開発など、本来の業務に集中できるようになる」(バーンズ氏)

 さらに、ミッションクリティカルなAI/機械学習アプリケーションに不可欠なサービス、セキュリティ、回復性(レジリエンシー)を実現すると同時に、「VMware vRealize」をはじめとするクラウド管理ツールセットとも簡単に統合できる環境を提供。Dell Technologies Cloudプラットフォームの一部としてハイブリッドクラウド実現プロセスを簡素化するとしている。

 「PowerOneは単にITインフラのオペレーションを簡略化するだけでなく、今後10年間の“新たなデータの時代(the next data decade)”のニーズを満たすことができる」(バーンズ氏)

Dell Technologies ネットワーキング&ソリューション担当SVP兼GMのトム・バーンズ氏

 また、同社クラウドプラットフォームプロダクトマーケティング担当VPのヴェルン・チュアブラ氏は、ハイエンドストレージであるPowerMaxを組み込んだPowerOneは、HCI製品の「VxRail」などよりもさらに高いミッションクリティカル性が求められるワークロードに適していると説明した。

 コンピュート部分を担うモジュラー型製品のPowerEdge MXは、ミッドプレーンを持たないユニークな構造によって将来的な新技術にも対応可能であり、必要に応じてリソースの動的な割り当てにも対応する。

 なお、PowerOneではシステムレベルのAPIを提供する。APIを介して顧客が利用している既存のサービスポータルなどにリンクさせることで、プログラミング可能なITオペレーションを実現するIaC(Infrastructure as Code)機能を提供する。ユーザーは個々のコンポーネント管理コンソールにログインする必要がなくなり、わずか数クリックでワークロードに対応したVMwareクラスタを構築できると説明している。

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