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盛田 諒の「ほぼほぼ育児」第26回

子がいるので毎年カメラのレンズを買わなければならない(義務感)

2019年11月15日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 2歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。子と初めてみかん狩りというものに行ってきました。もいだみかんをその場で食うというのはなかなか燃えますね。子は少しでも大きなみかんを探そうと頑張っていました。2歳児くん、大事なのはサイズじゃなくて色の濃さらしいぞ。

 オレンジハントに走りまわる2歳児くんをカメラで撮っていると、すぐ手の届かないところまでいってしまって豆粒のようにしか写らなくなるということが何度かありました。カメラで使っていたのはほどよく明るく撮れる、24-80mm相当の標準ズームレンズ。便利なレンズなのですが、走る子を撮るにはもうちょい遠いところまで写せる望遠ズームレンズが欲しくなります。

 1歳のころはまだよちよち歩きだったから半径数メートルの世界を切り取る標準ズームがちょうどよかったのになあ。レンズに感じる子の成長よ。

 0歳児のころにさかのぼってみると、人の視界に近いとされる50mm相当の単焦点レンズしか使ってなかったんですね。新生児のときはだいたい家にいるか近所に出かけるくらいで、暗いところでも明るく写る単焦点レンズがあればそれだけでよかったので。写真も動画も単焦点1本で撮っていて、いま見てみると背景がぼけすぎてどこにいるのかわからない動画が多いんですが。

 これが3〜4歳になって運動会やお遊戯会みたいに走ったり踊ったりするイベントが増えてくると、今度は流し撮りだったり4K動画の誘惑があるわけでしょう。そうなればまたレンズやカメラが欲しくなることは言うまでもなく、聞くところによれば6K動画が撮れるシネマカメラが30万円くらいで買えるらしくて、いやーこれは必要になっちゃうんじゃないですかね。ねえお母さん。ねえ。

 最近はスマホのカメラもかなりよくなっていて、逆光を活かしたきれいな写真とか、背景をきれいにとろけさせたような写真も作れるので、「もうこれで十分じゃん」ってことも増えてるんですけどね。ピントも合わせやすいし、動きまくる子は流行りの「超広角」を使ったほうが圧倒的に撮りやすいですしね。それでも遠くから走ってくる子とか、光の中でゆれる髪の毛、レンズフレアを強めに使ったまばゆい写真とか、微妙な陰影のグラデーションがついた寝顔みたいに、せっかくならカメラで撮っておきたい場面というのはわりとひんぱんにあるものです。

 わたしみたいに撮影者がヘボの場合、とりあえずカメラで撮っとけばあとから現像ソフトの力を借りて補正できるだろうという保険にもなりますしね。ほんとにヘボなのでピントが甘かったり被写体がひどくぶれて補正できないことも多いんですけど。

 まあいまはそんなこと言っていますけど、いつでも写真を撮れるくらい子どもがそばにいる時間なんてほんとにわずかなものなのでしょう。自分自身も家族写真が残ってるのは中学生くらいまでですしね。そう思いながら写真を見ていると、鼻先をすっと風がかすめていくような感じがありますね。両親も同じ風を感じたことがあったのかなあ。なんかくしゃみが出そうですね。盛田諒でした。


(11月7日の連載は休みました)





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