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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第138回

消費増税がされた今、あらためて格安SIMの10の基本的疑問に答える

2019年11月03日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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【格安SIMへの基本的な疑問 その4】
設定が面倒くさいのでは?

→格安SIMのサイトの説明を見れば簡単に設定できる。手間は最初だけ。

 格安SIMの多くはスマホにSIMを差し込んだだけではデータ通信はできず、APNと呼ばれる接続先を設定する作業が必要だ。また、iPhoneであれば、格安SIMごとに用意された構成プロファイルをダウンロードする必要がある。いずれも各サービスのサイト上に情報が掲載、ダウンロードできるようになっているが、それまではそのSIMでのデータ通信はできないので、Wi-Fiで繋がる環境を用意しておくのがベター。

iPhoneの場合は、構成プロファイルと呼ばれるデータをダウンロードすると、自動的に設定が完了。この構成プロファイルは格安SIMのサイト上にリンクが用意されている

 なお、SIMフリーのAndroid機なら主要格安SIMの設定は入っているので選ぶだけで完了することが多い。そのほかに、より便利に利用するための専用アプリや、定額通話のためのアプリが必要になることもあるが、最初だけの手間となる。これらの設定がどうしても面倒なら、MVNOがセットで販売している端末を購入するといいだろう。

Androidではこうした情報を端末に設定する必要がある。ただし、SIMフリースマホの多くは主要MVNOの情報があらかじめプリセットされている

【格安SIMへの基本的な疑問 その5】
主要キャリアのような通話定額サービスはない?

→月700~800円程度のオプションで用意されていることが多い。1回10分まで定額が主流。

 MVNOの格安SIMでは、1回10分までの国内通話が定額になるオプションが用意されていることが多い。1回5分までの主要キャリアより、1回あたりの通話時間は長いが、時間制限が無い定額のオプションがあるサービスは限定的。

格安SIMの通話定額オプションは1回10分までが主流。OCN モバイル ONEのように通話料上位3番号の通話料が定額になるという、特徴的なオプションを用意している例も。電話番号を使った通話を長時間使うのは親元だけといった人に便利

 ただし格安SIMで定額オプションを利用するには、専用アプリから電話をかけるか、プリフィックスと呼ばれる6桁の指定の番号を頭につけて電話をかける必要がある。特にコールバック時は必ず専用アプリから発信するか、iPhoneの場合は電話番号をコピーして専用アプリにペーストするなど一手間がある。

 サブブランドの2社の場合は、あらかじめ通話定額が付いているプランも用意されており、そのまま電話をかけるだけで定額に含まれる。

【格安SIMへの基本的な疑問 その6】
スマートフォンが故障したときはどうするの?

→端末メーカーのサポート窓口に連絡する。

 キャリアショップに持ち込んでサポートを受けられる主要キャリアと異なり、格安SIMで利用するSIMフリースマホの場合は、端末メーカーのサポート窓口に相談するのが原則。ただし、サブブランドが販売するスマートフォンについては通信事業者がサポートをしてくれる。多くの場合、店舗に行かずに修理サービスを受けられる。

 また、スマートフォンを壊してしまった場合に修理代金の一部または全部が補償される保険サービス、格安SIMでも一部事業者が提供しているほか、独立した保険サービスも多数あるのでそれを申し込むことで出費を抑えての修理が可能だ。

 なお、iPhoneの場合は、ドコモ、au、ソフトバンクで買ってもアップルにサポートを依頼することになるので格安SIMでも条件は基本的に同じ。

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