このページの本文へ

山根博士の海外モバイル通信第466回

5Gスマホが次々と登場する深セン電脳街で5Gを体験

2019年10月23日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

まもなく中国では5Gスマホが続々登場する

Vivoの5Gスマホ「NEX 3」の広告も見かける深セン地下鉄の駅広告

 中国の5Gの開始が秒読み段階となっています。すでに主要都市では3キャリアがテストサービスを開始中。早ければ11月にも正式なサービスが開始されます。中国・深センの電脳街も5G開始に向けて消費者へのプロモーション活動があちこちで実施されています。5Gスマートフォンもすでに数機種が発売中です。

深セン電脳街「華強北路」の5Gプロモーションゾーン

 すでにキャリアの店は看板を5Gサービスのブランドを冠した新しいものに付け替えています。チャイナユニコム(中国聯通)は「5Gn」のブランドを早々と立ち上げ、3キャリアの中でも5Gスマートフォンを早い時期から展示しています。現在はサムスンの「Galaxy Note10+ 5G」がイチ押しのようで、店に入ったすぐの場所で展示されていました。

チャイナユニコムの店舗

 ただし、5GはつかんでおらずWi-Fi接続。これは他のキャリアの店や家電店でも同じなのですが、5Gスマートフォンが展示されていても5Gに接続されていないことがよくあります。店内ではファーウェイの「Mate 20 X(5G)」やZTEの「Axon 10 Pro 5G」などのみが5G接続。11月には正式な料金を発表して本サービスを開始するだろうとショップの店員は言っていました。

Galaxy Note10+ 5Gが中国でも発売になっている

 チャイナテレコム(中国電信)は「5G hello」のブランドを掲げています。ここでも5Gの開始はスタッフ曰く来月からとのこと。

チャイナテレコムの店舗

 5GスマートフォンはVivoの「NEX 3 5G」とファーウェイのMate 20 X(5G)を展示。ここではどちらにもSIMが入っていましたが、スピードテストはできず。それでも店内で5Gをつかんでいたので本サービスの開始が楽しみです。

Vivo NEX 3 5GはSIMを入れて5Gの電波をつかんでいた

 そして中国最大で世界最大のキャリア、チャイナモバイル(中国移動)は「5G++」で5Gサービスを開始しますが、店内には5Gスマホの展示は無し。中国移動も「11月に料金を出す」とスタッフが話していました。すでにいくつかの都市ではサービスプランが提示されているとの話も聞かれるのですが、各地域のキャリアが個別に独自の料金を提供しているようです。

チャイナモバイルの店舗

 なお、現在深センで5Gを使っているユーザーは、チャイナユニコムかチャイナテレコムが配布している5Gお試しSIMを使っているようです。チャイナユニコムは8月と9月に5Gスマートフォンを買うと、1ヵ月100GBまで使える5G SIMを無料提供していました。10月もそのサービスは継続されており、今も同社で5G端末を買えば無料SIMが利用できます。

チャイナユニコムの5G無料体験SIMのプロモーションデスク

 家電店でも5Gスマホの取り扱いは始まっています。Sundan(順電)という家電店では、Vivo NEX 3 5GにチャイナテレコムのSIMを入れて5G接続した状態で製品が展示されていました。Vivoもチャイナテレコムも5Gに対してのプロモーションをすでに始めているわけです。

家電量販店でもVivo NEX 3 5Gは5G接続のデモを行なっていた

 サムスンの「Galaxy A90 5G」も発売直前で、100元の予約金を入れると優先的に発売日に購入できるとのこと。中国市場では劣勢が続いているサムスンですが、5Gの開始に合わせて中国メーカーと戦える製品を次々と出すようです。

Galaxy A90 5Gは発売直前

 そしてメーカーのショップでも5Gを大きくアピールしていました。中でもシャオミは発売したばかりの「Mi 9 Pro 5G」を店舗の一番目立つ位置にずらりと並べ、主力モデルとして販売していました。

シャオミの店も5Gを強く推している

 Mi 9 Pro 5Gは先に発売した5Gスマートフォン「Mi MIX 3 5G」の姉妹機とも呼べるモデルで、ディスプレーは同じ6.39型(2340×1080ドット)を採用。しかし、カメラは4800万画素+1200万画素+1600万画素にパワーアップ。スライド式ボディーでデュアルフロントカメラを搭載していたMi MIX 3 5Gに対し、Mi 9 Pro 5Gのフロントカメラは2000万画素。それでも十分高性能です。

早くも2機種目の5GスマホとなるMi 9 Pro 5G

 価格はメモリー8GB、内蔵ストレージ128GBで3699元(約5万6600円)と5Gスマートフォンとしては破格の安さ。シャオミは5G市場でも価格を武器に参入、一気にシェアを奪おうという考えですね。すでにMi MIX 3 5Gはヨーロッパなどでも販売されており、5G市場では老舗メーカーと真っ向から勝負しています。

5万円台で買える5Gスマホ。なお背面には「5G」のロゴが無い

 これからも毎月のように中国では5Gスマートフォンが出てくることでしょう。中国はプリペイドSIMが一般的なので、5Gが始まれば日本人も現地でスマートフォンとSIMを買って使うことができそうです。

中国の5G開始が楽しみです

山根康宏さんのオフィシャルサイト

「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!

 長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!

 「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む

ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。

→ASCII倶楽部の詳細はこちらから!

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン