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NASA、恒星間彗星「ボリソフ」のタイムラプス動画を公開

Neel V. Patel

2019年10月21日 08時06分更新

記事提供:MIT Technology Review

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NASA, ESA and J. DePasquale (STScI)

米国航空宇宙局(NASA)が、これまでで最高の「21/ボリソフ(Borisov)」の観測記録を残した。21/ボリソフは、観測史上初の恒星間空間から太陽系を訪れている彗星である。タイムラプス動画に変換されたNASAの観測記録は、地球から4億2000万キロ離れた宇宙空間を突進する彗星の姿を見事に映し出している(上のGIF画像)。

ハッブル宇宙望遠鏡は、10月12日に7時間にわたって21/ボリソフの映像を撮影した。これらの映像では、彗星の小さな核の周りの塵とガスの集まりを、これまで以上にはっきりと見ることができる。勢いよく過ぎ去る光の航跡は、ハッブルが高速で進む彗星を追跡撮影したときに映り込んだ星々(衛星1つを含む)だ。

クリミアのアマチュア天文学者が、8月下旬に最初に21/ボリソフを発見し、その後、軌道と速度が分析された結果、太陽系由来のものではないことが確認された。天文学者らは、早い段階で彗星であることを示すあらゆる証拠を発見した。長さ10キロメートルの尾、かすみがかったコマ、先端から削り取られたシアン化水素ガスなどだ。

実のところ、太陽系外から来たということ以外に、21/ボリソフに変わったところは特にない。観測史上初めて太陽系を訪れた恒星間天体である「オウムアムア(Oumuamua)」が発見されたのは2017年後半だったが、それとはまったく異なる。オウムアムアは奇妙な棒のような形をしており、内部太陽系を出る際には、不可解にも加速してみせた。

21/ボリソフは太陽系を時速約18万キロメートルで駆け抜けており、12月7日には太陽に最も近い位置を通過する。2020年半ばまでには、約8億キロ離れた木星を通り過ぎ、軌道を進み続けて恒星間空間へと戻っていく。

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