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関電OBが新証言「幹部は口座番号を伝えていた」

2019年10月21日 06時00分更新

文● ダイヤモンド編集部,堀内 亮(ダイヤモンド・オンライン

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八木会長、岩根社長の会見
原発マネー還流問題で記者会見する八木会長と岩根社長 Photo by Ryo Horiuchi

現役社員やOBの証言で
関電、森山氏、吉田開発の“黒い”関係が明らかに

 関西電力の八木誠会長や岩根茂樹社長を含む役員ら20人が2006年から18年の間に、高浜原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役、森山栄治氏(故人)から総額3.2億円相当の金品を受け取っていた問題で、ダイヤモンド編集部は、関電の内部から「幹部は口座番号を伝えていた」などといった新証言を得た。

 関電はこれまでの会見で、森山氏側からの金品の受け取りについて「返却するつもりで保管していた。個人口座には振り込まれていない」と疑惑を否定しており、新証言はこれを覆すものだ。自らの意思で伝えていたのなら、初めから現金を受け取るつもりだったことになる。

 高浜町への原発誘致に尽力し、地元で“天皇”と呼ばれた森山氏は、関電から原発関連工事を受注した建設業者、吉田開発から手数料の名目で3億円を受領。関電、吉田開発、森山氏の3者で原発マネーが還流していた可能性が高まっている。

「口座番号を伝えていた」と証言したのは、福井県内の原発の業務に10年以上従事していた関電OB。今回の原発マネー還流問題について「氷山の一角。関電は全容を明らかにしていない」と憤る。

 また森山氏は高浜町で大きな影響力を持っており、「通称Mさんと呼ばれた森山氏は、原発を安定的に運営するためには気を使わなければならない人だった」と明かす。

 さらに関電は森山氏が顧問を務める吉田開発を優遇し、事実上、特定の企業に工事を発注する「特命発注工事」について、吉田開発の“特別予算枠”を毎年のように設けていたという。

 関電の現役社員やOBの証言を通じて、高浜原発を巡る関電、吉田開発、森山氏の“黒い”関係が浮かび上がってきた。

 10月21日(月)から全5回の連載でお届けする特集「関西電力 炎上!」では、原発マネー還流問題が引き起こす関電崩壊シナリオや、全電力会社を巻き込んだ原発再編の行く末などを解き明かす。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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