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タイのセブン-イレブンでカモられる!日本人客が狙われる理由

2019年10月17日 06時00分更新

文● 筑前サンミゲル(ダイヤモンド・オンライン

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日本最大手のコンビニ、セブン-イレブンは海外にも幅広く進出している。世界で2番目に多いのはタイ。しかし、そのタイのセブンで、日本人客が多く引っかかっているプチ詐欺が蔓延している。

セブンが世界で
2番目に多いのはタイ

タイのセブン-イレブン
日本より小さめの店舗で、商品の種類も少ないタイのセブン-イレブン。運営するのはタイ最大の複合企業「CPグループ」だ Photo by San Miguel Chikuzen(以下同)

 日本の小売業では初となる国内2万店舗を達成している「セブン-イレブン」。そのセブンが世界で2番目に多い国がタイである。人口約7000万人のタイにはセブンが1万1528店(2019年6月末)あり、2011年1月時点で6206店だったから、8年で倍増するほど急成長している。

 全世界でのセブンの店舗数は6万9021店なので、日本には約3分の1、タイには6分の1があることになる。ちなみに世界3位は、韓国(9696店)である。

 タイのセブンを運営するのはタイ最大の複合企業「CPグループ」だ。農業や食品分野が強く、現在は、通信事業にも進出。創業者が華人だったこともあって中国へも積極的に進出し、中国4大保険会社の1社、「中国平安保険」の大株主でもある多国籍企業だ。

 タイにはセブンの他に「ファミリーマート」や最近では「ローソン」などの日系コンビニエンスストアが進出しているが、セブンが圧勝で、中にはセブン同士が隣に並んだり、通りを挟んで向かい合っている場所もあるなど、タイはセブン王国といえる。

 日タイのセブンの違いは、店舗面積に見られる。日本の都心のコンビニサイズがタイでの標準サイズくらいと、やや狭いのだ。さらには商品の種類が少なく、陳列方法などにも違いを見つけることができる。他にもこれはセブンに限らずタイ全体だが、アルコールの販売規制があり午前中や深夜はアルコール類を買うことができない。

日本人がカモられやすい!
タイのセブンで頻発する詐欺

 タイのセブンが日本のセブンと似ているようでちょっと違うのは、タイのセブンはアメリカスタイルであることが理由だ。実は、海外で展開されるほとんどのセブンは、アメリカのセブン(『7-Eleven,Inc.』)とFC契約を結んでおり、店舗指導やシステムはアメリカのものを導入しているのだ。

 そのため、店舗デザインや商品陳列、種類、物流などはアメリカ式となっている。確かによく見るとコーヒーやホッドックのセルフスタンドは日本ではなくアメリカのセブンを彷彿とさせる。

 とはいえ日本人も多く住み、日本に親近感を持つ人が多いタイなので、日本を意識したスナックや食品などが次々と誕生している。弁当や食品の種類は日本と比べると少ないながら、食品に強いCPグループの強みを生かし、「安くて味も悪くない」との評判を得ている。

タイのセブンのレシート。日本のものより小さくて見づらいが、チェックしないとプチ詐欺に遭っても気づかない

 そんなタイのコンビニ最大手セブンであるが、一部では、顧客を騙す詐欺行為が起こっている。日本でもよくみられる光景だが、店員が「ご一緒にどうですか?」とレジ横の新商品を勧めてくる。しかしタイでは、お客がそれを断ったにもかかわらず、会計に勝手に含めて騙すという行為が発生しているのだ。

 特に狙われやすいのが日本人客。理由は、日本人の、とある習慣のためだと話すのは、バンコク在住の日本人コーディネーターだ。

「日本人は受け取ったレシートを確認しなかったり、見ないでその場で処分する人が多いので気づくのが遅れるのです。その場で気づけばさすがに返金しますが、しばらくしてから気づくとしらばっくれます。これは各店舗に新商品販売のノルマが課せられているために発生していると思われるプチ詐欺です」(日本人コーディネーター)

 タイに限らず海外では、会計を巡るトラブルは多いので、レシートをその場で確認するのが当たり前な国も少なくない。多くの日本人は、まさか慣れ親しんだセブンでそんなことが起ころうとは想像もしていないだろうし、まして日本人は、その場でレシートを凝視することは失礼にあたると考える人も多い。

 しかし現実には、タイ最大手で、日本でもお馴染みのコンビニでも、このような不愉快な目に遭うこともある。観光地の土産物店やショップだけでなく、大手スーパーやコンビニ、レストラン等でも会計のときには十分に注意して被害に遭わないようにしたい。

(筑前サンミゲル/5時から作家塾(R))


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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