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松村太郎の「"it"トレンド」第274回

デュアルスクリーンのデバイスにはまだ見えない可能性がある

2019年10月14日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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ようやくリリースされた「Galaxy Fold」
来年末登場の「Surface Duo」、ではアップルは?

 Galaxy Foldが無事にリリースされました。初号機がiFixitで分解され、Samsungの要請で取り下げられた、というストーリーがありましたが、どうやらそこで指摘された改善点はことごとくつぶしてきたそうです。

日本でもauから発売されることになったフォルダブルフォンの「Galaxy Fold」

 「どうして最初からやらなかったのか」という意見も確かにありますし、世界最大のスマートフォン企業として大きな汚点ともなりますが、そこで諦めず、きっちり製品として登場させたのは、やはり評価すべきではないかと思いました。

 同時に、個人的にはバタフライスタイルで継ぎ目のないデュアルスクリーンのデバイスには、とても大きな魅力があると考えています。というより、デュアルスクリーンのデバイス自体に、大きな興味と可能性を感じているのです。

 時を同じくして、Microsoftも、折りたたみ型で2つのディスプレイを備えるデバイスを登場させました。

 Surface Duoは5.6インチのスクリーンを2つ備えるデバイスで、Androidで動作します。またSurface Neoも2つの9インチディスプレイを搭載する薄型デバイスで、手前の画面にキーボードを乗せて快適にタイピングしつつ、トラックパッドのようなポインティングデバイスを活用することもできます。こちらはWindows 10Xで動作し、このOSを備える2画面PCがどんどん登場してくることになるでしょう。

 ここにきて、AndroidもWindowsも、2画面を備えるデバイスにフロンティアを見出していることがわかります。

 いつものパターンなら、2020年の後半から2021年ごろにかけて、Appleが独自の意味づけとソフトウェアをきっちり作り込んだデュアルスクリーンのデバイスを「iBook」あたりの名前で投入して、2020年に顕在化したデュアルスクリーンのトレンドを“追認”することになるのではないか、と予測しています。

インターフェイスの良し悪しは結局慣れが大きい

 筆者は残念ながら、iPadではSmartKeyboardがなければ快適にタイピングできない指です。

 この原稿は試しにiPadの画面内にあるキーボードでここまで書いてきましたが、打鍵の手応えがなく、ホームポジションの出っ張りがないキーボードでミスタイプを回避することは難しく、かなり作業効率が下がっていることを体験しています。そろそろ普通のキーボードに戻りたい……。

 しかし初めから画面内のキーを指でタイプもしくはフリックするiPhone以降のタッチスクリーンのスマートフォンには、いま筆者が感じている文字入力へのストレスは感じません。iPhoneでは初めからそうだったからです。

 実は、インターフェイスの良し悪しは、何に慣れたかの方が実際の使いやすさよりも優位にあるということの現れだと思います。だとすれば、例えばキーボードより先にスマートフォンに触れている今の若い世代にとって、スクリーンを前提としたインターフェイスはさほど大きなハードルではないかもしれません。

 スマートフォンより大きなスクリーンに再現されるキーボードになれるかどうか、という別の問題はあるかもしれませんが、物理的なキーボードがないことがデメリットにならない可能性は、大いにあると考えている理由です。

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