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新車を買った情報2019 第33回

マツダ ロードスターRF用に買った空冷シートが失敗だった

2019年10月12日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集● ASCII

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ドライビングポジションが取れない

 問題は、これを敷くと座面がびっくりするほど高くなることであります。座布団の厚みは1cmそこそこのものですが、洗濯板が入っているおかげで、シートに伸縮性のない板を敷く格好になる。シートの座面の高さは、乗員の自重で沈む深さ込みで設定されているはずですが、板を敷いては設定通りに沈みません。

 結果としてどれくらい高くなるかと申しますと、私の場合、普段なら天井の頭と間にゲンコツが縦に1個入るくらい。ところが、座布団を敷くと指1本入るかどうか。ちょっとしたバンプを通過すると、頭が天井に当たっちまいます。ちなみにロードスターのシートには、座面の高さを調整する機能がございません。

 さらにファンが座面前端にぶら下がっているので、この厚みが座面の長さとして加わってしまう。だいたい5~6cmほどでしょうか。腰をバックレストに当て、ペダルが踏めるようにポジションを取ると、シートとコンソールの間に隙間がほとんどありません。膝がステアリングコラムの下に当たってしまい、アクセルとブレーキの踏みかえにも難儀する始末。

 おまけに座面が沈んで身体を支えてくれないおかげで、ちょっとした横Gがかかるたびに身体がブレる。これも操縦性に関わる問題であります。

 もっと広々とした車なら、使えるものもあるでしょう。しかし、ロードスターのシートやコクピットの形状、そして私の体格には、まったく合わないものでありました。よって、ご近所を数km走った後、座布団はビリビリと解体されてしまったのであります。

 やはりビジネスチェアのようなメッシュシートにして、後ろから送風するしかないのではと思いますが、シートの交換となると大変。だから私のような凡人には想像もつかないような画期的な発明がなされ、ムレない極薄のシートカバーが来年の夏までにできていたらいいなあ。と、切に願うものであります。それでは、また。

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