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新機能はハンズフリーでも利用可能

Googleマップ新機能「詳細な音声ガイダンス」視覚障がいユーザー支援を開始

2019年10月11日 01時10分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

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新機能「詳細な音声ガイダンス」を、徒歩で目的地まで向かう際に利用すると「六本木通りを西に進みます。次に曲がるまで約80mです」と、進むための方角や曲がり角までのおよその目安をアナウンスする

 グーグルは「 世界視力デー(World Sight Day)」に関連し、地図サービス「Google マップ」に視覚障がいがあるユーザー向けの新機能「詳細な音声ガイダンス」を、日本時間10月11日から提供開始した。

 本機能はGoogle マップの設定メニューから「設定」→「ナビの設定」へとアクセスし、「徒歩のオプション」の下にある「詳細な音声ガイダンス」を有効にすることで、利用できる。

 Android、iOSどちらのGoogle マップアプリでも利用可能だが、現状では米国(英語)と日本(日本語)のみの対応となっている。

日本とアメリカ、それぞれの道路事情を考慮した音声ガイダンスを開発

 通常の音声ガイダンスでは、歩行時のルート案内は交差点を曲がるときに「右方向です」や到着時に「目的地に到着しました」という、1ターン1ガイダンスになっている。

 これが「詳細な音声ガイダンス」をオンにすると、定期的な音声アナウンスで「現在移動している道路の名前」「向かっている方角」「次に曲がるまでの距離」などを音声で知らせてくれるほか、大きな道路に近づくと気をつけて横断するようにと、注意喚起をする。

 また、誤ってルートから離れてしまった場合は、音声でルートを変更することを知らせる仕様だ。

ルート上に大きな道路がある場合「ルート上で前方に桜田通りがあります。大きな道路です。通行する際は注意してください」と、注意喚起のアナウンスをする

 そのため視覚に障がいのあるユーザーでも、どのように移動すれば良いかより多くの情報を入手することができ、目的地までを徒歩で移動する際に安全に移動することを助ける。

グーグルの東京オフィスに勤務する杉山若菜氏。「詳細な音声ガイダンス」の提案者であり、機能テストにも参加した

 今回の新機能実装に大きく関わっているのが、グーグルのオンラインパートナーシッグループ、ビジネスストラテジストで、東京オフィスに勤務する杉山若菜氏。

 彼女自身、東京在住の法定盲人に認定されているひとりであり、その経験から1年ほど前にグーグル内で行われたハッカソンで、視覚に障がいがあるユーザー向けのGoogle マップ機能を提案。このアイディアをアメリカ本社の開発チームがピックアップし、杉山氏もふくめて開発が進められた。

左からシアトルで勤務するビル スタインメッツ氏、カルフォルニアで勤務するレベッカ ムーア氏。シアトル、カルフォルニア、東京を繋いだインタビューとなった

 「Google マップは、世界でおよそ10億人が目的地を見つけるために使用しています。とはいえ現状のインターフェースでは、世界に3600万人いる全盲、または2億1700万人の中等度から重度の視覚障がいがある人が、使いこなすのは難しいと考えています。そこでこの1年の間にGoogle マップをより包括的にし、障がいのある人々にも役立つ方法を考えてきました」と、アメリカで開発を担当したGoogle マップ、ソフトウェアエンジニア、ビル スタインメッツ氏とGeo 製品担当ディレクター、レベッカ ムーア氏は開発理由を語った。

 杉山氏は「日本とアメリカは、道路事情が異なります。そのため、ガイダンスの内容をすりあわせるのが、大変だった」と説明した。アメリカは小規模の道路にも名前がついており、マス目のような区分の街も多いため「何ブロック先」といった案内がわかりやすい。

 一方、日本は道路や交差点に名称がないケースも多く、道が曲がったり複雑に入り組んでいることも。そのため「何メートル先」といった案内のほうが適しているという。

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