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ASCII STARTUP ACADEMY

オートバックスセブン×対話型AIロボオープンイノベーションで進むIoT新事業の裏側

AIロボにひとめぼれ オートバックスセブン発IoTプラットフォーム構想の本気度

2019年10月15日 07時00分更新

文● 松下典子 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP 撮影●曽根田元

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ASCII STARTUPは9月18日、「TECHNO-FRONTIER 2020」にて展開する「IoT H/W BIZ DAY」コラボブースへの出展募集説明会&講演会を開催した。講演会は、先端テクノロジーのオープンイノベーション事例として「オートバックスセブン×対話型AIロボ オープンイノベーションで進むIoT新事業の裏側」と題し、株式会社ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏と、株式会社オートバックスセブン ICT商品部 部長 八塚昌明氏によるプレゼンテーションが実施された。

「TECHNO-FRONTIER 2020」に「IoT H/W BIZ DAY」コラボエリアを展開

 冒頭では、ASCII STARTUPの北島幹雄より、2020年4月8日~10日に幕張メッセで開催される「TECHNO-FRONTIER 2020」での「IoT H/W BIZ DAY」コラボエリアの募集概要を紹介。

 「TECHNO-FRONTIER」は、「モータ技術展」「電源システム展」「センシング技術展」ほか合計10の展示会で構成され、500社/1000ブースの展示を予定している国内最大級のエレクトロニクス、メカトロニクスに焦点をあてた要素技術系の展示会。技術者が来場する割合が非常に高いのが特徴で、研究・開発・設計に関する技術者が半数を占めており、技術的なアピールをしたい企業にとっては、ターゲットを絞り込みやすい。そのほか、“つながる工場推進展” “AIとロボティクス産業展”をはじめとした「INDUSTRY-FRONTIER(インダストリーフロンティア)2020」、タクシーやバス、駅や空港内の設備やサービスに焦点をあてた「交通インフラWEEK」も同時に開催される。

 このイベントにて、日本能率協会とASCII STARTUPは、技術交流を目的としたコラボエリア「IoT H/W BIZ DAY」を展開する。ロボティクス、素材、AI・IoT、センサー、スマートシティ、5G、航空・宇宙、MaaS、シェアリングエコノミーといった分野のテクノロジー企業のコラボブースへの出展を募集予定。今回のセミナーも、先端テクノロジーにおけるコラボの一例として展開されている。

AIとIoT開発技術を武器に大手企業や自治体、大学とコラボ事業を展開

 続いて、「オートバックスセブン×対話型AIロボ オープンイノベーションで進むIoT新事業の裏側」と題し、株式会社ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏と、株式会社オートバックスセブン ICT商品部 部長 八塚昌明氏によるプレゼンテーションが行なわれた。

株式会社ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏。手に持っているのがAIロボットのZUKKU

 ハタプロは、2010年創業のハードウェアベンチャー。AIを活用したサービスやIoTプロダクトの開発技術を強みに大手企業や地方自治体との共同出資による合弁会社の設立など、オープンイノベーションの実績をもつ。最近では、ベネッセコーポレーションの学習応援AIロボット、日本航空の観光向けのAIロボット、リクルートのテレワークIoTロボなどに技術提供している。

大企業向けにAI×IoTロボットを開発

 また自社製品として、小型汎用ロボット「ZUKKU」(ズック)を開発。顔認識AIと対話AIを組み合わせたAI活用マーケティングシステム/ロボットRaaS事業として法人向けに展開している。

 ZUKKUを店舗に設置することで、来店者の年代や性別を認識、対話機能による会話内容を記録し、マーケティングデータを収集できる。現在は、サントリーホールディングスやサッポロホールディングなどが導入、スーパーなどの自社商品売り場に設置し、無人で接客・顧客分析に活用しているという。現場のロボットが見たこと、聞いたことを整理して報告してくれるので、各店舗の傾向がわかり、適切な改善策をとることができる。

法人向けにAI活用マーケティングシステム/ロボットRaaS事業を展開

 このほか、介護施設での職員の業務サポートや入居者のケアへの活用へ向けた実証も行なっているそうだ。今秋からは大阪大学 医学部との共同研究も開始し、AIとの対話による認知症の予防や早期発見の研究開発にも取り組んでいる。

 さらに、家庭向けに特化した製品として、オートバックスセブン、ドコモ、NI+Cの3社と「ZUKKU」を用いた高齢者見守りサービスを共同開発し、10月4日より販売を開始したところだ。

 ハタプロでは、大手企業と協業することにより、技術の提携から直接得られる利益だけでなく、知名度の向上により、単独で展開している法人向けの事業にもいい影響がでる、という相乗効果もあるそうだ。

オートバックスセブンの新ビジネス:IoTプラットフォーム構想

 続いて、オートバックスセブンの八塚昌明氏が登壇し、ZUKKUをはじめとするAIやIoTを活用した新事業への取り組みを紹介した。

株式会社オートバックスセブン ICT商品部 部長 八塚昌明氏

 オートバックスセブンは、全国約600のオートバックス店舗を展開するフランチャイズ本部として、卸売・小売業を展開している。八塚氏が所属するICT商品部は、従来からオートバックスが取り扱っているカー用品とは異なる、新しいジャンルの商品・サービスを開発する部門で、現在は、ドローンと、デジタルトランスフォーメーションの2つのグループで商品開発に取り組んでいる。ドローンに関しては、すでにオートバックス店舗での販売を開始しており、今後はメンテナンス事業などへと拡充していく計画だ。

 デジタルトランスフォーメンショングループでは、IoT、AIなどを活用した、さまざまな新サービスを提供するための共通基盤として、IoTプラットフォームを構築。自社開発のサービスのほか、今後は、APIを公開して、新たなサービスの開発を促していくとのこと。

 このIoTプラットフォーム創出で八塚氏が見越しているのは、自動運転が当たり前になったちょっと先の未来におけるオートバックスの立ち位置だ。車載やカーメンテナンスといった自社がもともと強い部分に加え、多彩なサービスやアプリ、IoT機器といった1つひとつは細くとも、多種多様な要素を持つプラットフォームを構築することで、一般消費者・企業・自治体などにとって自動車同様に暮らしの基盤となる存在が目指されている。

AI/IoTを活用したサービスを提供する共通プラットフォームを構築

 実導入の嚆矢として、種子島の西之表市で、ZUKKUを活用した高齢者の単独世帯に対する見守りサービスを実施。さらに自治体と連携して地域の課題を掘り起こしておくことで、災害対策、農産物の環境監視、登山客の見守り、路線バス運行管理、といった安心・安全なまちづくりへの活用を目指しているそうだ。

ZUKKUを利用した見守りロボットを一般家庭向けに10月4日に発売した

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