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T教授の「戦略的衝動買い」 第550回

8GBが400円の時代に高付加価値な「洗濯ばさみ型USBメモリー」を衝動買い

2019年10月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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洗濯ばさみUSBメモリーの容量は8GB
焼き文字エンボスという付加価値が衝動買いの理由

 もともとナチュラルな木製の洗濯ばさみは、日本橋の有名なおいしい“いもけんぴ屋”さんが標準クリップとして採用したり、ステーショナリーショップでメモクリップとして売られていたり、美術館のミュージアムショップではけっこうイベントの限定商品として人気だ。

洗濯ばさみ系デザインは、従来から老舗のお菓子屋さん、文房具、ミュージアムショップなどでは注目度と人気のある商品だ

洗濯ばさみ系デザインは、従来から老舗のお菓子屋さん、文房具、ミュージアムショップなどでは注目度と人気のある商品だ

 テクノロジーの進化で、すでに小指の先くらいまでコンパクトになったUSBメモリーをふつうサイズの洗濯ばさみの先っちょに埋め込む作業は簡単だ。しかし、それを思いつくことは素晴らしい。かくして木製のクラシカルな洗濯ばさみUSBメモリーは誕生した。

 今回衝動買いした洗濯ばさみ型USBメモリーの容量はたったの8GB。しかし、筆者が製品企画に関わった世界初の“USBメモリーキー”の容量は、その1/1000の8MBだ。今思えば他社の参考になるデザインも皆無だったので、キーホルダー的なおもしろい外観デザインだった。

今から18年前に筆者も関わった容量8MBの“USBメモリーキー”(上:当時4800円)と、今回衝動買いした“洗濯ばさみ型USBメモリー”。容量はUSBメモリーキーの1000倍となる8GB(2680円)だ

今から18年前に筆者も関わった容量8MBの“USBメモリーキー”(上:当時4800円)と、今回衝動買いした“洗濯ばさみ型USBメモリー”。容量はUSBメモリーキーの1000倍となる8GB(2680円)だ

 これだけさまざまな形状、サイズのUSBメモリーが市場に多数存在する現在でも、木製のUSBメモリーはそれほど多くはない。まして、その外観が洗濯ばさみ型なら“ダサい”の底をブチ抜いて、一気に頂点のクールなゾーンに乗っかってしまう。

 木製と言えば、某大臣が付けていた竹の腕時計がウケているが、ナチュラルなステーショナリーにも木製の商品は多い。そういうアイテムとなら、多少外観はおもしろくても洗濯ばさみ型のUSBメモリーはマッチする。書類を挟んでもなかなか似合いそうだ。

 さて、たった8GBで秋葉原やネット価格ならせいぜい数百円のモノにこだわって、なぜ衝動買いしたかをご紹介したい。実は、画像を見ていただければ分かるよう、洗濯ばさみUSBメモリーにはこのコラムのタイトルである“T教授の戦略的衝動買い”という文字が焼き文字的にエンボスされている。

既存のコンパクトなUSBメモリーを、ごくふつうのサイズの洗濯ばさみの先にふつうに押し込めば“洗濯ばさみ型USBメモリー”はできあがる。しかし、その2つを結びつける着想は素晴らしい。オーナーの名前などを焼き文字エンボスで提供するところが最大の特徴だ

既存のコンパクトなUSBメモリーを、ごくふつうのサイズの洗濯ばさみの先にふつうに押し込めば“洗濯ばさみ型USBメモリー”はできあがる。しかし、その2つを結びつける着想は素晴らしい。オーナーの名前などを焼き文字エンボスで提供するところが最大の特徴だ

 エンボスされている焼き文字は漢字6書体、英字4書体の合計10個の書体の中から自由に選択でき、基本的には洗濯ばさみ型USBメモリーのバネより右側の横幅に収納できれば大丈夫のようだ。

かくして“洗濯ばさみ型USBメモリー”は誕生したが、単に8GBの小容量では昨今の32GBが千円前後の市場では見向きもされない。焼き文字エンボスの“+α”が付加価値となるかどうかが商品の分かれ目だ

かくして“洗濯ばさみ型USBメモリー”は誕生したが、単に8GBの小容量では昨今の32GBが千円前後の市場では見向きもされない。焼き文字エンボスの“+α”が付加価値となるかどうかが商品の分かれ目だ

ナチュラルカラーの洗濯ばさみ型USBメモリーは、その他のアースカラー系の文具アイテムとは相性が良さそうだ

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書類をクリップするとUSBプラグ部分が紙の下になり、USBメモリーだとは誰も気づかない

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