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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第630回

iPhone 11 Proは最強の猫撮りスマホかもしれない

2019年10月01日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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強力に進化した夜景撮影機能で
夜の猫も逃さず撮れる!

 このようにブラブラ歩いてるときに、ふと出会った猫とご挨拶ってときはスマートフォンがいい。カメラ……特にレンズがでかいと猫も警戒するし、スマートフォンならすぐ取り出せるし。と、猫にかまけてたら待ち合わせに遅れそうになったので、近道をしようと狭い路地にはいったら……路地が逆方向に大きくカーブしてて結局遠回りになったのだけど、おかげで玄関前で見張りしてる自宅警備猫に出会えたのだった。喜んでる場合ではないのだけど、猫がいたのだからしょうがない。そっとしゃがんでiPhoneで挨拶。

玄関前で自宅警戒中って感じ。首輪もしてるからこの家の猫……だと思うけどその辺はよくわからない。2019年9月 アップル iPhone 11 Pro

 ×2の望遠カメラものばかり続いたので、超広角ものも1枚。地元の人たちが集う酒屋さんがあって、店頭におかれたビールケースを椅子に何人かが楽しげに酔っ払ってたんだけど(たぶん、いつもこんな調子なんじゃないかと思う)、その真ん中、ドアの真ん前に猫がいるではないか。酔客たちの顔が写らないように、でもみんなで猫を囲んで飲んでる感が出るように、超広角で。

酔っ払いの中心に猫。聞いたところ、もうかなりの老齢だけどお店の看板猫で、よく見るとお店の黒板に猫の絵が。地元に愛されてる老猫ってよいですな。立ち飲みならぬ猫呑み。2019年9月 アップル iPhone 11 Pro

 逆に×2よりさらに望遠に、つまりデジタルズームにしてみたらどうだろうってことで、×4にして撮ってみた。望遠カメラのデジタル2倍だ。これだと多少離れててもぐっと寄って撮れる。

ちょっと遠かったので4倍にしてみた(4xって表示が出てる)スクリーンショット。もちろん猫全体をちゃんと認識してる。後ろのおうちで飼ってるハチワレ。

大きな画面で見るとデジタルズームならではのディテールの甘さは出るけど、スマホの画面で見るくらいならいけるかも。2019年9月 アップル iPhone 11 Pro

 どうかなあ。以前のデジタルズームに比べるとけっこう良くなった気はする。あ、iPhone 11 Proの新撮影機能でまだ紹介してないのがあった。それはナイトモード。数秒間かけて設定を変えながら超高速連写して合成してキレイな夜写真を撮る機能である。

 ナイトモードで3秒かけて撮った夜猫写真をどうぞ。すごいよ、なにこれって感じ。まさかほんとにここまで撮れるとは、ですよ。ここはかなり暗い公園なのだ。

公園に猫が何匹か集まってたので、ナイトモードで「猫よじっとしててくれ」と願いながら撮った1枚。ここまできれいに撮れるとは! 2019年9月 アップル iPhone 11 Pro

 超広角からナイトモードまで新機能をいろいろ駆使してみたけど……いやあ、文明ってすごいわ。猫を撮るスマートフォンならiPhone 11 Proといっても過言じゃないかもですよ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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