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石川温のPCスマホニュース解説 第54回

くりかえす「ちゃぶ台返し」にキャリアが不信感:

携帯料金ちっとも安くならず 総務省は誰のために議論を?

2019年10月01日 09時00分更新

文● 石川温

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●「ちゃぶ台返し」に怒るキャリア

 「今回の販売方法は、発表前から総務省には適合しているとお墨付きをもらっていた」(キャリア幹部)というのだ。

 あるキャリア関係者は「総務省では問題ないという判断だったが、菅官房長官がSIMロックの存在を知って激怒。総務省幹部を呼びつけて、急遽、SIMロック解除をさせるよう迫ったというのがもっぱらの噂だ」とぼやく。

 別のキャリア関係者も「総務省からSIMロックを問題にすると、キャリアからの反発を招くので、有識者会議に参加している構成員から言わせる形で、議論を進めたのではないか」とささやく。

 実は総務省がキャリアと握っていたにも関わらず、いきなりちゃぶ台をひっくり返したのは、今年に入って今回で2度目になる。

 1度目は、解除料を4000〜5000円程度にするとキャリアと総務省で決めていたにも関わらず、政府の意向で直前になって、ウェブアンケートがとられ「1000円」という金額に急遽、決まった。そして、2度目は今回のSIMロック解除義務化という方針だ。

 一連の騒動に、キャリアの総務省への不信感がピークに達しているようだ。

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