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事件・事故をスマホで検出、ウーバーが米国内で展開へ

2019年09月18日 07時27分更新

文● Charlotte Jee

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Associated Press

配車サービスのウーバー(Uber)は米国内で、乗車中に通常とは異なる行動を検知した場合、乗客とドライバーの双方に確認を入れるようにする予定だ。

ライドチェック(RideCheck)」と呼ばれるシステムが、ドライバーのスマホのGPS、加速度計、ジャイロスコープおよびその他のセンサーを利用して、予期せぬ長時間の停車や衝突といった異常行動を監視する。何らかの異常を検知すると、ドライバーと乗客の両方のアプリに通知を表示し、問題がないかどうかを確認する。 安全確認だけでなく、911(緊急通報用電話番号)やウーバー安全ホットラインへの通報電話などのオプションもある。

ザ・バージ(the Verge)によると、ウーバーは人工知能(AI)の機械学習を利用することで、スマホを紛失した場合などの誤検知を除外すると説明しているという。ウーバーはシステムの開発に1年かけて取り組んでおり、数カ月中に米国以外にも展開する見通し。

ウーバーやリフト(Lyft)のような配車サービスの企業は、ドライバーから性的暴行を受けたとする女性からの訴訟が相次ぐ中、安全性の改善を求める圧力に晒されている。 現在リフトは、カリフォルニア州の14人の女性から訴えられている。2015年5月から2016年5月までの間に寄せられた、リフトのドライバーによる性的暴行の通報に基づいた訴訟は100件を超える。リフトは先週、ライドチェックと同様の機能を発表している。 一方、マサチューセッツ州、カリフォルニア州、テキサス州を含むいくつかの州は現在、乗客の安全性についてウーバーを調査中だ。

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