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iPhone 11、ASCII徹底大特集! 第56回

重厚感に包まれた、マジックとトリックを織りなす新しいテクノロジー:

アップルiPhone 11 Pro Max先行レビュー:例年以上にテクノロジーの面白さが詰まった1台

2019年09月17日 20時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●鮮やかに連携する3カメラシステム

 iPhone 11とiPhone 11 Proシリーズを分ける部分は、背面ガラスの仕上げ、有機ELディスプレイ、より長くなったバッテリー持続時間、そして望遠カメラと、意外と少ない要素しかありません。

 スマホの要であるカメラ機能に注目しても、ナイトモードや撮影した後から写真やビデオに残すフレームを調整できる機能などは11もProも共通機能なのです。 iPhone XSシリーズとiPhone 11 Proシリーズを比較すれば、iPhone 11同様、13mm/f2.4の超広角カメラが追加されたことが大きな違いです。

▲iPhone XS MaxとiPhone 11 Pro Max。カメラの配置は端末上部に広角、下部に望遠という構成が共通しており、3つ目のカメラに超広角が割り当てられている。

 このカメラは単独でも、よりダイナミックな風景や、距離が取れない被写体をすべておさめる、今までiPhoneで撮れなかった写真が撮れるようになる点は同じですが、それ以外にも働き続けてくれます。

 例えば通常の広角カメラでの撮影時は、ファインダーの外側も画面内に表示してくれて、あとから写真に含める領域を調整できる機能の実現に役立てられます。そうでなくても、オートフォーカスやホワイトバランス、色の調整などの分析に活用され、特にiPhone 11 Proでは、望遠に加えて広角ともにポートレート撮影をサポートしました。

 実は望遠のポートレートモードも、より距離を詰めて撮影できるようになるため、iPhone XSやiPhone 11に比べて、ポートレートモードの自由度が格段に高まっているのです。

 ナイトモードも、暗いレストランで白いお皿は白く、赤い肉は赤く、色を正確に映し出してくれる点で、他のスマートフォンよりも効果的な結果が得られる、という印象でした。

 それぞれのカメラが常に作動して写真作りに役立つことから、1つのカメラシステムとしてとらえた方が良いかもしれません。その上でスタンダードモデルは2つのカメラで、Proモデルは3つのカメラでの絵作りとなり、画質の向上に寄与することになります。

 ただし、短いレビュー期間の中で、iPhone 11 Proがよりアドバンテージを発揮する場面に出会うことは難しかったと言えます。もちろん望遠カメラ主体での撮影が可能で、こちらもF2.0へと明るくなったことから、より自由度やクリエイティブ性が高まっています。

 だからといってiPhone 11のカメラが見劣りするわけではありません。なんとなくカメラに関しては、13mm-26mm広角ズームレンズにするか、13mm-26mm-52mmの広角標準ズームレンズにするかを選ぶような感覚かもしれません。

●作例

▲上から、13mm / 26mm / 52mm。いずれの写真も、複数の素材、光と影が入り乱れている風景だが、影の木目まで綺麗に映し出す。

●作例

▲上から13mm / 52mm

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