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iPhoneもハッキングされる可能性がある

2019年09月20日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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iPhoneの脆弱性が悪用されていた?

 9月10日(現地時間)、「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」が発表された。1年ぶりの新機種ということもあり、さまざまなメディアで話題を目にしていることだろう。だが、大きな注目を集めるiPhoneともなれば、攻撃の対象になる可能性は決して低くないと考えることもできる。

 グーグルの研究者グループ「Project Zero」は8月29日(現地時間)、何者かが過去2年間に渡り、複数のiPhoneの脆弱性を悪用していたことを発見、アップルに報告していたことを公表した。

 具体的には、攻撃者が複数の侵害されたWebサイトを操作し、少なくとも1つ以上のゼロデイ脆弱性と、多数の独自のエクスプロイトチェーン、および既知の脆弱性を使用して、最新バージョンのOSも含むiPhoneを2年以上にわたって侵害していたという。つまり、グーグルによれば、iPhoneがハッキングされていたことになる。

 一方、この問題に関しては、アップルもステートメントを発表している(iOSのセキュリティに関するメッセージ - Apple (日本))。

 アップル側は、指摘された高度な攻撃は対象が限られており、グーグルが言うような「全体的な」iPhoneへの広範囲な悪用ではないと主張。iOSのパッチがリリースされてから6ヵ月を過ぎてからのものであり、大規模な悪用が「リアルタイムにすべてのユーザのプライベートなアクティビティを監視する」という間違った印象を与えたほか、ウェブサイトへの攻撃が行なわれたのはおよそ2ヵ月だけであるという。

 アップルは「世界中にいる私たちのセキュリティチームは、脆弱性が見つかるとすぐに新しい保護機能を加え、部分修正を行なうということを常に繰り返しています」としている。

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