このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第546回

発売から10年 Boogie Boardの直系末裔モデルを衝動買い

2019年09月04日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

筆跡のコントラストは見やすいグリーン系
“電池交換不可”だが実際には簡単に交換できそう

 デザイン性の劣化は少し残念だが、スタイラスとLED面との摩擦による筆記感覚は従来どおり快適だ。そして、この10年で良い変化もある。筆記後の筆跡のコントラストは最新モデルのBB-1GXがより見やすくなっている。どちらかと言えばややグレー系のオリジナルBB-1に対し、最新モデルであるBB-1GXが少しグリーン系の見やすいタイプだ。

BB-1はGグレー系の筆記(左)。BB-1GXはややグリーン系の筆記。いずれもコントラストは高く、視認性は抜群だ

筆記文字は新旧ともかなり太めのボールド系なので、細かなモノをたくさん筆記するには向いていない。細かな文字をたくさん描きこみたいユーザーはBoogie Boardそっくりさんの他社製が良いだろう

筆記文字は新旧ともかなり太めのボールド系なので、細かなモノをたくさん筆記するには向いていない。細かな文字をたくさん描きこみたいユーザーはBoogie Boardそっくりさんの他社製が良いだろう

 いずれも開発時の使用目的に準じた、太い筆跡が特徴だ。初代のBB-1も最新のBB-1GXも電池に関する仕様は同様で、いずれも内蔵のボタン電池の交換は不可能。寿命は約5万回の消去タイミングとなる。要は、新旧とも使い切りの手書き電子メモということだ。

 筆者の初代BB-1は、10種類近くのBoogie Boardを並行して使っているころに、残念なことにバッテリーが終わってしまった。ほかのBoogie Boardがたくさんあったのでしばらく放置していたが、やはり初代の使いやすさや軽さから、自己責任でBB-1のバッテリー収納部分を剥がして自分でCR2025ボタン電池を交換してしまった。

初代のBoogie Boardは電池交換できないのが特徴の一つでもあった。それでも、安価なことと5万回の消去ができるということで問題にはならなかった。でも、筆者は愛着があるデザインだったので無理やり電池交換をトライしてみた

初代のBoogie Boardは電池交換できないのが特徴の一つでもあった。それでも、安価なことと5万回の消去ができるということで問題にはならなかった。でも、筆者は愛着があるデザインだったので無理やり電池交換をトライしてみた

直系末裔モデルであるBB-1GXも、背面には大きな文字で「電池交換不可」と記されている

直系末裔モデルであるBB-1GXも、背面には大きな文字で「電池交換不可」と記されている

 表面に貼られたブランドロゴの印刷された薄いシールを剥がすとネジがあるとは想像していたが、ユニークなロゴシールを大事にしたくて、ネジ止めされた出っ張り部分をカッターの刃で引きはがした。そして、今までに電池を変えること3回。筆記表面に細かな傷が目立つようになってきたが、10年目になった今日もまだ現役で頑張っている。

デザインに愛着のある初代機のBB-1モデルを筆者はワイルドにカッターで切り裂いて、今までに3回電池を交換した

デザインに愛着のある初代機のBB-1モデルを筆者はワイルドにカッターで切り裂いて、今までに3回電池を交換した

 直系末裔のBB-1GXもBB-1同様、バッテリー交換は不可能となっている。しかし、今回のBB-1GXモデルはボタン電池を収納している前面上部のプレートが背面から4つのネジで固定される仕様に改善されていた。これなら、4本のネジを取り外すことで簡単に電池が交換できそうだ。

新しいBB-1GXモデルは背面に4個のネジがあり、ごく一般的なユーザーでも電池交換できそうだ

新しいBB-1GXモデルは背面に4個のネジがあり、ごく一般的なユーザーでも電池交換できそうだ

 早速ネジを外して見てみたところ、電池交換は極めて簡単。背面の但し書きに“BATTERY NOT REPLACEABLE”(電池交換不可)とは書いてあるが、一時は商品企画側の人間でもあった厚かましい筆者の拙い経験では、これは“ご自由に自己責任でどうぞ”と読めてしまう。

実際に4本のネジを外してみたら、BB-1よりはるかに簡単に電池交換できる構造だった

実際に4本のネジを外してみたら、BB-1よりはるかに簡単に電池交換できる構造だった

 このことがわかれば、ますますBoogie Boardを買うなら現実的に一番安価で、初代の直系末裔モデルである「Boogie Board BB-1GX」を買わない手は無いだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン