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T教授の「戦略的衝動買い」 第545回

ウェアラブルウォッチ開発用ボード「watchX」を無謀にも衝動買い

2019年08月28日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●南田/ASCII編集部

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ツートンカラーのベゼルが諦められず
白に加えて赤と黒のベゼルも作ってもらう

 watchXは3個あるボタンを押して操作する頻度にもよるが、筆者の感覚では、USB/ACアダプター経由で満充電後、1日に何回かボタンを押して現在時刻を表示させるだけでも、約2日~2日半くらいの稼働が精一杯のようだった。

 しかし、筆者的には絶対に腕時計ショップやネット通販では見かけることのない、風変わりなデザインとメカニカルな変態度120%の仕上がり感は、何物にも代えがたいレアで楽しいモノだった。

 そして、ベゼルは最終的に筆者の個人的カラーリングの好みで、赤と白のツートンカラーのベゼル。そしてボタンは黒というかなり贅沢なデザイン変更を行ない、再度、3Dプリンターでの印刷をお願いした。

白いベゼルも個性的で良いが、やっぱり筆者の好きなツートーンカラーのベゼルが諦められなくて、再度無理を言って赤と黒のベゼルを作ってもらった

白いベゼルも個性的で良いが、やっぱり筆者の好きなツートーンカラーのベゼルが諦められなくて、再度無理を言って赤と黒のベゼルを作ってもらった

赤、黒、白の3種類のベゼルから筆者にとって最適なカラーコンビネーションを探してみた

赤、黒、白の3種類のベゼルから筆者にとって最適なカラーコンビネーションを探してみた

もちろん、watchX操作のためのボタンも3色あるので、その組み合わせも楽しい

もちろん、watchX操作のためのボタンも3色あるので、その組み合わせも楽しい

いくつかのカラーコンビネーションを試して、ぼんやりと理想のカラーコンビネーションが見えてきた

いくつかのカラーコンビネーションを試して、ぼんやりと理想のカラーコンビネーションが見えてきた

 最終的に、白、黒、赤の各カラーで3セットぶんのwatchXのベゼルが揃ったので、いろいろ考えた結果、ベースが白、トップが赤、ボタンが赤と黒のファンシーな組み合わせとなった。イメージが決まれば、安心して使えるように、ベゼルの上下を瞬間接着剤でくっ付けてwatchXを完成させた。

最終的に決めた筆者のミーハーなカラーコンビネーションは、ベゼルの裏側が白、表が赤。そして右側の2個のボタンは黒。左側の1個のボタンは赤

 筆者は趣味の衝動買いライターであり、決して腕時計ライターではない。単に個性的な腕時計が好きな筆者は、過去においては、腕時計業界だけの動向や商品を見ることが多かった。しかし、スマートウォッチが登場した数年前からはテクノロジー業界も漏れなく見ないと、素晴らしいガジェット腕時計を衝動買い損ねる悲しい時代になってきた。

最終的な決定なので、今回はセロテープではなく、瞬間接着剤でしっかり固定

恐らく世界に1個のなんちゃってスマートウォッチ。やっぱりアプリもいじりたくなってくる。小学生でもやっている……と聞くArduino/Scratchにも取り組むかな

恐らく世界に1個のなんちゃってスマートウォッチ。やっぱりアプリもいじりたくなってくる。小学生でもやっている……と聞くArduino/Scratchにも取り組むかな

 これからの時代は、もっと上流にさかのぼってコンポーネントの世界まで首を突っ込まないと、格好の衝動買いアイテムを逃すかもしれない時代のようだ。

 しかし、新しいこの世界では、ハードウェアエンジニア的器用さとプログラミングスキルの両方が同時に求められそうだ。そのいずれもがいつまで経っても身につきそうにない筆者の場合は、気さくで優秀な理系の友人の存在がすべてであることは変わりない。

 来るべき時代、何も持っていない人が、自分の楽しいガジェット趣味を極めるには、支援してくれる友人の優秀なチカラが一番大事であることはこれからも変わりないだろう。「他力創発」の考え方はいつの時代も変わらない。

最近の筆者愛用のなんちゃって腕時計3本。左は今回のwatchX。中央は1950円で買った「M5StickC」に友人にアプリを入れてもらったなんちゃってMiniニキシー管腕時計。時刻設定を、起動時に筆者のスマホのテザリング機能を使ってNTPで自動設定するように改良してもらった。右端はこの7年で4年くらいは故障して米国で修理を受けてるダメな奴だが、見離せない超メカ腕時計「Devon」。すべて有難い他力創発で実現している。腕時計って、めんどうで手間のかかるモノほど楽しい変態世界だ

最近の筆者愛用のなんちゃって腕時計3本。左は今回のwatchX。中央は1950円で買った「M5StickC」に友人にアプリを入れてもらったなんちゃってMiniニキシー管腕時計。時刻設定を、起動時に筆者のスマホのテザリング機能を使ってNTPで自動設定するように改良してもらった。右端はこの7年で4年くらいは故障して米国で修理を受けてるダメな奴だが、見離せない超メカ腕時計「Devon」。すべて有難い他力創発で実現している。腕時計って、めんどうで手間のかかるモノほど楽しい変態世界だ

T教授

今回の衝動買い

アイテム:「watchX
・購入:スイッチサイエンス
・価格:1万692円(税込)


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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