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ビアガーデンの絶対に失敗しない見極め方、飲食店コンサルが伝授

2019年08月23日 06時00分更新

文● 松嶋千春(ダイヤモンド・オンライン

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夏の醍醐味、ビアガーデン。「大人数でワイワイガヤガヤ」が定番だが、年を重ねるにつれ舌も肥え、料理やサービスに対するハードルも上がってくるもの。立地や予算で適当に選ぶと「おつまみがしょぼい」「雨天中止」など、残念な結果を招くことも。そこで、幹事の手腕が問われる「失敗しないビアガーデンの選び方」を専門家に聞いてみた。(清談社 松嶋千春)

雨天中止は幹事失格
HPの情報は隅々まで読むべし

失敗しないビアガーデンの選び方とは
お店選びさえ間違えなければ、ビアガーデンで接待も「アリ」だ Photo:PIXTA

 店舗プロデューサー・コンサルタントで東京未来(ミキ)倶楽部代表の江間正和さんによれば、ビアガーデンは立地・特徴によって次の3つに大別されるという。

・百貨店の屋上…昔ながらのビアガーデン。比較的安価
・ホテルのテラスのビアガーデン…よりフォーマルで落ち着いた空間。比較的高価
・飲食店のテラス…クオリティーやコンセプトがまちまち。百貨店とホテルの中間のイメージ

「ホテルのビアガーデンはステータス、ブランド、安心感が価格に乗っているため、全般的に高いです。他の業態についても、料理やドリンクの豪華さ以外の『景観の良さ』『座席のゆとり』といった付加価値を提供している店の場合は、プラス1000円ぐらい上乗せされるイメージです。5年前は5000円を超えると高いといわれていましたが、今はちょっと価格が高くても、そこに明確な魅力があれば許容される風潮があります」

 予算や目的、使用用途によって店を選ぶのは当然だが、ビアガーデンではどのような点に注意するべきなのか。予約時の注意点や店選びのコツについて聞いてみた。

「テントやシェードなどで雨天対応している店は全体の約7~8割といったところ。大人数になればなるほど他の店へのスライドも難しくなるので、雨天対応についての確認は必須です。また、サービス料が別途かかる場合もあるので、『会費を5000円ずつ集めていたのに5500円だった!』なんてことがないように、税込/税別表記も含めてしっかり確認しましょう」(江間さん、以下同)

4000~5000円の範囲が
“安心ゾーン”である

 また、「少人数で予約したが、周りが騒がしすぎた」「子連れグループが近くにいたので合コンがやりづらかった」という、季節ものの店ならではの客層の読みづらさもある。

「団体中心のお店は、長テーブルがずらっと並んでいますし、少人数のグループをターゲットに入れた店であれば、小さめのテーブルが間隔を広く空けて並んでいたりします。テーブルの大きさと配置をホームページ掲載の写真で確認しておくことで、『思っていた雰囲気と違った』というミスマッチは減らせます。子連れNG/OKにも店のコンセプトが表れているので、注目しておくといいでしょう」

 もうひとつ、幹事として気になるのはやはりコース料金だ。首都圏のビアガーデンのコース料金の相場は、飲み放題付きで4000~5000円が主流だという。

「他店と比較して高いと思われてしまうと客離れにつながるため、各店はコスト計算して同程度のクオリティーを保っています。この価格帯であれば内容に大きな差は出ません。4000円を切ってくると、料理が簡素だったり、座席が狭かったり、何かしら安さの理由が目についてくるかもしれません。こういったことが心配であれば、4000~5000円の安心ゾーンを狙うのが吉です」

接待でビアガーデンも!?
ニーズをおさえて店を選ぼう

 ここからは、シーン別におすすめのビアガーデンを見ていこう。

 仕事帰りやスポーツをした帰りなど、凝った料理やインスタ映えは要らないから、安くワイワイ飲めればいい!という場合は、駅チカのお店や、百貨店の屋上の老舗がおすすめだ。

「おしゃれなコンセプトの店も中にはありますが、百貨店のビアガーデンは基本的にお祭りの縁日のような活気を楽しむものと思ってください」

 もう少し「何を飲み食いするか」を重視するのであれば、4000~5000円のコアゾーンをおさえつつ、店の雰囲気や料理の内容にバリエーションを持たせて店の選択肢を持っておこう。

「ちょっとおしゃれで、適度にカジュアルな雰囲気の店をカードとして持っておけば、女性のいるグループで行くときにも対応しやすいです」

 ラグジュアリーなホテルのビアガーデンであれば、変化球で接待に使うのもありだ。

「気心の知れた人との会食であったり、『相手がビール好き』などの前情報があるのであれば、喜ばれるかもしれません。狙いを外しさえしなければ、無難な店よりも相手の印象に残るし、ウケも良いですよね」

 具体的に東京都内のおすすめを聞いてみた。

京王アサヒスカイビアガーデン(新宿):典型的な昔ながらのビアガーデン。立地が良く、大人数で「ザ・ビアガーデン」の雰囲気を楽しみたい方向け。
ルミネエストWILD BEACH SHINJUKU TOKYO SKY RESORT(新宿):まさに現代のビアガーデン。カップル・女子会・大人数グループなど各種シーンで楽しめ、インスタ映えする空間。
聖路加 RESTAURANT LUKE with SKY LOUNGE(築地):地上221mの眺望と高級感は、特別な雰囲気を味わえる。

 ただし、「奇をてらえばいいというわけではない」と江間さんはくぎを刺す。

「お店のカラーを把握したうえで、一緒に行く人のニーズにあった場所を選ぶことが大事です。たとえば、デートで『夜景の見えるビアガーデン』に振り切るのもいいけれど、『昔ながらのザ・ビアガーデン』を味わいたい人もいるかもしれない。自分ではなかなか行かない店を提案してくれる人は頼もしいし、プライベートでも仕事でも引く手あまただと思います」

 残り少ない夏、ビアガーデンを楽しむのは今からでも遅くはない。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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