日本のPC業界の40周年
関係者に話を聞くと、FCCLの齋藤社長はビデオメッセージをふたつ返事で引き受けたという。また、マウスコンピューターの小松社長も同様にすぐに快諾したという。
その背景には、今回の会見に対するNECPCのベネット社長の強い思いがあったからだ。
それは、NEC PC-8001の40周年ではなく、日本のPC業界全体の40周年と捉えたいという思いだった。
ベネット社長は「40周年は、NECだけの40周年だとは思ってない。日本のPC業界が初めて迎えた40周年としてお祝いしたい」とし、
「PC-8001の40周年は、NECPCにとっての節目ではなく、日本のPC業界全体の節目である。だから、マウスコンピューターの小松社長や、富士通クライアントコンピューティングの齋藤社長のコメントももらった。日本のPCメーカーは大変な時代もあった。だが、世界初、世界一という製品は、日本のPCメーカーばかりである。そして品質、クオリティー、サービスは世界一である。
日本のPC業界全体が品質にこだわり続け、日本のPC業界を発展させてきた。だから、日本のメーカーが本気になれば、世界が驚く製品が出せる。最先端の技術を搭載する『日本のPC』を発展させ、業界全体で、ユーザーがほしいと思ってもらう製品を出し続けることが大切である。それをやる。どうか期待してほしい」と語る。
Windows 7のサポート終了後の2020年以降は、国内PCの需要は鈍化すると見られている。だが、働き方改革や教育分野向けPC、エッジコンピューター、ゲーミングPCなど、新たな需要も期待されている。ベネット社長は「もし市場を活性化できないというのであれば、それは、ユーザーに買ってもらえるPCを出せていないこと。それではいけない。PC業界全体で盛り上げていきたい」と語る。
PC-8001の40周年という節目は、PC業界全体を盛り上げるきっかけになるか。
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