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便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう

マウスを合わせた英単語を瞬間に翻訳してくれる「Mouse Dictionary」

2019年08月24日 11時00分更新

文● 小山 安博 協力●長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

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 PCやスマホを使って、英語学習を時短にする便利なサービスやツールなどを紹介する連載。今回はマウスカーソルを英単語に乗せるだけで意味を表示してくれる「Mouse Dictionary」を紹介します。

長束氏のおすすめポイント
検索の手間がかからない
ローカルに辞書を落とすので、カーソルが単語に触れた瞬間に意味が見られる

イディオムも一瞬で意味が見られる
約500円の「英辞郎」の辞書データをダウンロードすれば、200万もの語彙や表現に一瞬でアクセスできるようになる

YouTubeにも対応
YouTubeの字幕機能にも対応しているので、動画を見ていて知らない表現や語彙が出てきても瞬時に意味を確認できる

英文を読むハードルが下がる
基礎文法が身についてきて「インプット量を増やしていきたいけど語彙にまだ不安が残る」という人も、ストレスフリーでガンガン読んでいける

 英語のWebサイトを閲覧していて、分からない単語に出会うことは多い。よく見かける単語でも文脈によって複数の意味から選択しなければならないし、覚えていない単語、見たこともない単語などもある。

 そうした単語の意味を知るためにいちいち辞書を開いたり、Google検索をしたりするのも手間だし、英語学習という意味ではGoogle翻訳も使いづらい。そんなときに役立つのが「Mouse Dictionary」だ。WebブラウザーのChromeの拡張機能として提供されており、英単語上にマウスカーソルを重ねるだけで単語の意味が表示される。

 最大の特徴はそのスピード。マウスカーソルが単語に乗った瞬間に意味が表示されるスピード感は、文章を読むテンポを邪魔しない。「単語の意味を調べる」という感覚がなくなるので、文章を読解することに集中できるのだ。

 使い方は、まずChromeウェブストアにアクセスし、「Mouse Dictionary」のページに移動して「Chromeに追加」を選ぶ。

 インストールが終了したら、Mouse Dictionaryのアイコンを右クリックして「オプション」を選ぶ。最初は辞書データがないため、自動的にフリーの辞書データが登録される。これには4万6871語の単語が登録されており、とりあえず試しに使ってみるには十分な単語数。パブリックドメインの英語辞書だが、長い歴史で定評のある辞書だ。

 これに加え、「英辞郎」の辞書データが使える点もポイントだ。もともと、このために開発された拡張機能ということで、大量の単語データを備える「英辞郎」の辞書を使うことにより、専門分野の文章でも大抵の意味を表示してくれる。利用できるのは2015年3月20日版の「英辞郎」で、単語数は198万9130語。価格は486円。この英辞郎データは「Mouse Dictionary」のオプションからインポートが可能。

 辞書データをローカルに備えるため、超高速な翻訳が可能というのが最大の特徴。インターネット接続がなくても利用でき、マウスカーソルを動かすだけで次々と単語の意味が表示される。

 面白いのが、YouTubeの字幕にも対応している点。YouTubeで英語のスピーチを聞きながら、意味が分からなかったら一時停止してマウスカーソルを合わせれば、瞬時にその意味が現われる。

協力:長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)

大学在学中は、外国語学部で英語学・英文学・音声学などを学び、米ケンタッキー州でTESOL(英語教授法)について学ぶ。帰国後は、教育業界で英語指導に携わり実務経験を積んだ。各種SNSを駆使し英語学習に便利なWebサービス等について調べ、実際に使っては周りに紹介している。



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