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オーディオメーカーとしてのアップルの底力を感じる

アップル本気 スマートスピーカー「HomePod」日本登場実機レビュー

2019年08月13日 12時05分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●飯島恵里子/ASCII

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岡崎体育氏の楽曲「ポーズ」を再生中の最大ボリュームは97.1dBA。最大ボリュームでも音に破綻がないのはすごいが、よほど厳重な防音設備が施された部屋でなければご近所トラブルになることは間違いない

身体の表面にピリピリとした圧を感じられるほどの重低音

 HomePodのサウンドでとにかく印象的なのが、重低音の迫力。ボリュームを上げていくと、身体の表面にピリピリとした圧を感じられるほど。ボーカルの伸びやかさも印象的だ。ボリュームは最大音量だと、一軒家でも隣家に迷惑になりそうなレベルで、感覚的には20畳ぐらいの部屋のオーディオシステムとしても使えると思う。

1台でも立体的なサウンドを楽しめるが、2台設置するとステレオ感が強調され、定位もより明確に感じられる

 アップルの音楽ストリーミングサービス「Apple Music」で、結構たくさんの曲を聴いていて気づいたのが、各楽曲の音質の差。時折アレレと思わされる曲があった。とは言えこれは元の音源に原因があるのだから仕方がない。

 現状、明らかな不満点として指摘しておきたいのが、音質を調節する「イコライザー」が用意されていないこと。HomePodは曲ごとに最適な音質に調節しているとのことだが、やはり人それぞれ音には好みがある。iOS端末からAirPlayで再生する際に、ミュージックプレーヤー側でイコライジングすることは可能だが、HomePod単体では不可能だ。iOS端末の「ミュージック」アプリにはイコライザーが付いているのだから、今後のアップデートでHomePodにも実装してほしいと強く希望したい。

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