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レコードを聞いている気になれる、芸の細かい「昭和レコードスピーカー」

手のひらサイズのレコードプレーヤー!? 実はBluetoothスピーカー

2019年08月15日 12時00分更新

文● 山口/ASCII

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専用アプリでDJ気分も味わえる

 ターンテーブル脇には、33と45の回転切り換えスイッチを搭載。スマホでストリーミングサービスなどを利用している場合、スキップと巻き戻しスイッチとして機能する。また、専用アプリ「昭和レコードスピーカー」を使用して再生すると、スイッチが45のときに通常速、33の時にはゆっくりのスピードとなり、通常のレコードプレーヤーと同じ挙動を体験することができる。さらにアプリ内のターンテーブルを指でこすることで、DJのようなスクラッチプレイも可能だ。

本物と同じように回転切り換えスイッチを搭載

専用アプリ「昭和レコードスピーカー」で再生するにはプレイリストを作る必要がある

回転数の変更やスクラッチが可能。本体のほうでスクラッチすると破損するので絶対避けよう

ノスタルジックでLo-Fiな音を楽しめるが、ひとつ欠点が……

 スピーカーから流れる音質はというと、一般的なデジタル音源ではまず味わえない、ノイズでざらついた、いい意味で枯れたLo-Fiな音を楽しむことができる。本物のレコードのような音質そのままというわけでは決してないだろうが、親から譲り受けたカセットテープの古ぼけた音のような、ノスタルジックな感覚を味わうことができる。

 残念なところをあげるとするならば、盤面を回すモーターの駆動音が非常に大きく、再生音とぶつかりあってしまう点だ。音のボリュームをあげれば若干紛れる気もするが、最大にすると音割れしてしまう。バージョンアップ版が出るならぜひ改良してもらいたい。

“惜しい!”と思わせるところは、それはそれでアナログっぽい味だと思えるので筆者的にはアリ

昭和歌謡やモンド音楽にぴったり

 ノスタルジックな音を奏でるだけあって、やはり昭和歌謡・ポップスとの相性は抜群。世界残酷物語のテーマ「More」などのモンド系音楽や、近頃じわじわと注目を集めているジャンル「Future Funk」を流してみるのも個人的にはおススメだ。

 レコードに手を出したいがなかなか叶わずにいる人は、予行演習のようなつもりでぜひ手に取ってもらいたい。

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