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業界人の《ことば》から 第354回

東京オリンピックは史上最もイノベーティブな大会を目指している

2019年08月02日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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960fpsで撮影、1920fpsで投影

 パナソニックでは「これまでは、ダンサーが練習を重ねて、映像にあわせてダンスをしていたが、高速追従プロジェクションマッピングでは、ダンサーが自由に踊ることができる」とする。

 坪井選手が手に持つスティックの先端部に、新体操のリボンの代わりにマーカーを配置。赤外線の照射によって、マーカーを960fpsで高速撮影し、撮影画像をもとに、マーカーの位置を高速で算出。マーカーの位置をもとにして、1920fpsで映像コンテンツを瞬時に投影することができる。

ダンスパフォーマンスに使用したスティック。先端が赤外線に反応する

 本体部には、高速度カメラ、赤外線ライト、高速プロジェクターを内蔵。さらに、PCを介さない内部での演算処理によって、遅延のない処理を実現した。対象物の位置検出から映像送出までの遅延時間は、従来技術の10分の1以下となる0.0016秒。業界最速の高速追従性能を達成しているという。

 また、赤外線を活用することで、奥行きまでの検出ができる3Dセンシングにより、ひとつのプロジェクターで、物体と背景に別々の映像を投射することもできるという。

4台が設置された「高速追従プロジェクションマッピングシステム」

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