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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第151回

縦長は使いやすい! ソニーモバイルの原点回帰モデル「Xperia 1」レビュー

2019年07月31日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

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トリプルカメラは超広角撮影と夜景撮影が楽しい!

 背面には、Xperiaシリーズ初のトリプルカメラが搭載されています。3つのカメラは、上から標準(26mm/F値1.6/約1220万画素)、望遠(52mm/F値2.4/約1220万画素))、超広角(16mm/F値2.4/約1220万画素)という構成(焦点距離は35mmフィルム換算値)。

背面にはトリプルカメラを搭載。ドコモ版のカラバリは、このパープルの他にブラックがある。au版はさらにホワイトとグレーを加えた4色、ソフトバンク版はパープル、ブラック、ホワイトの3色から選べる

 超広角撮影は、Galaxy S10/S10+、HUAWEI Mate 20 Pro/P30なども対応しており、今後、ハイエンドスマホには欠かせない機能になるかもしれません。Xperia 1の超広角レンズは、パース(歪み)が大きく目立つことが特徴。これを欠点と捉えることもできますが、逆に、パースを生かした面白い写真が撮れるとも言えます。

超広角で撮影した作例。中央から離れるほどに歪む写真になる

標準で撮影した作例

望遠で撮影した作例。画質が劣化しない光学2倍ズームで撮れる

 標準カメラにはF値1.6の明るいレンズを採用。ピクセルサイズが1.4μmのイメージセンサーを搭載し、暗い場所でもピントを合わせやすい「デュアルフォトダイオード」を採用しています。実際に撮影してみたところ、日中は明るく鮮やかなトーンで撮れる印象。夜景は、実際に見えるよりもコントラストを強調した、見栄えのよい写真に仕上がりました。

シーン認識によって、自動で最適な設定になり、風景を鮮やかな色調で撮影できる

夜景もきれいに撮れた

超広角で夜景を撮った作例。標準で撮った場合とは色調が変わった

食べ物も美味しそうに撮れる

人物を撮影する際に、瞳でピントを合わせる「瞳AF」に対応したこともセールスポイント

 ソニーは映画撮影用のプロ向けのカメラも開発・製造していますが、そのチームが監修したというのが「Cinema Pro」。ユーザーが「Look」という撮影モードを選んで、映画のような趣きがある動画を撮影できる機能です。

 これを試してみたところ、どこでも見かけるような風景でも、レトロっぽく撮れたり、やや冷たい雰囲気で撮れたりして、ただ動画を撮っているのではなく、作品を作っているような気分を味わえました。ですが、Lookを選択する以外に、画角やISO感度、ホワイトバランスなど、細かい設定が可能で、フォーカスも手動でコントロールできるようになっています。カメラの知識がある人には魅力的かもしれませんが、筆者はどのように設定すれば、どのように撮れるのかがわからず、使いこなせるようになるには時間を要するでしょう。

新たに搭載された「Cinema Pro」は、映画さながらの画質で撮れて、21:9のフルスクリーンで撮影できる魅力的なアプリだが、人に見せたくなるような映像を撮るまでには、試行錯誤が必要だろう

 フロントカメラはF値2.0で約800万画素。シングルレンズですが、美顔補正ができて、背景をぼかせる「ポートレートセルフィー」という機能が付いています。

フロントカメラで「ポートレートセルフィー」をオンにすると、背景ボケ、美肌、肌の明るさ、目の大きさ、顔の輪郭を、自分の好みに調整できる

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