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懐かしいけど古くない! 「日産ヘリテージコレクション」で見た名車の血統

2019年07月30日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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ズラリと揃った歴代スカイラインにため息

 1957年、スカイラインが誕生します。当時の1500ccとしては最速の最高速度125km/hをマーク。以来、スカイラインは高性能車の証として、そして人々の憧れの存在となり続けました。

初代スカイライン

 なかでも1963年に誕生した3代目、通称ハコスカの名は誰もが知るところ。2000cc直列6気筒のS20型エンジンを搭載したスカイラインGT-Rは、国内のツーリングカーレースで49連勝を含む52勝という金字塔を樹立。GT-Rは勝利が宿命づけられたのでした。

3代目スカイライン。通称ハコスカ。ハコスカGT-Rというと銀色のイメージが強い中で、赤色のGT-Rは珍しいのでは?

 その後、4代目のC110型が登場。3代目の時代から、自動車業界としては初めて、若い男女のカップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅するというシリーズ物のCMが受け、この二人の名がケンとメリーであることから、ケンメリの愛称で親しまれました。1973年には待望のGT-Rグレードが追加。しかし排気ガス規制の影響で生産されたのは僅か197台だったと言われています。

ケンメリの2000GT仕様。残念ながら取材時、ケンメリGT-Rは貸出のため見学することはできなかった

 スカイラインはその後、幾度となくモデルチェンジ。5代目のジャパン、6代目のニューマンと鉄仮面、セブンスと言われ日本初の四輪独立操舵技術「HICAS」を搭載した7代目。スカイラインは常に最新技術が搭載され、また時代に合わせて変化し続けてきました。

歴代スカイラインがズラリ

7代目のニューマンスカイライン。フロントグリルに蓋がついたタイプを鉄仮面と呼ぶ

 そして1995年、16年ぶりにGT-Rグレードが復活し、Gr.Aレースを席巻した8代目が登場。日産ヘリテージコレクションには、そのR32型GT-Rの中でも500台限定だったスカイラインGT-R NISMOが並んでいます。当時の若者は、孔の空いた専用フロントバンパーに憧れたのでした。

「やっぱり32Rはいいナ───心情的にも特別な車だ。惹かれる」

 その後、R33、R34へと進化し、それらを含めて第二世代GT-Rと言われているのは車好きの皆様なら誰もが知るところでしょう。日産ヘリテージコレクションでは、R33型は4ドアのオーテックエディション、R34はVスペックⅡとMスペック・ニュルが並んでいます。GT-R好きにはたまりません!

オーテックが4ドア化したR33型GT-R

R33型GT-R VスペックⅡ

R33型GT-R Mスペック Nur

 スカイラインという意味では違うのですが、現行のNISSAN GT-Rも。しかも展示されているのは世界に3台だけという特別なGT-R、ゴールドカラーの2012年式「ボルト・スペシャル」仕様!(3台のうち、1台はウイサン・ボルト氏へ寄贈、もう1台はチャリティオークションに出品されました)。まさかここで見られるとは思いませんでした。ちなみにこのボルト・スペシャルが、この日産ヘリテージコレクションではもっとも新しい車。1933年から2012年までの約80年で、車がここまで進化したことに驚くばかりです。

金色のR35型GT-R

ボンネットには当時日産アンバサダーを務めたウサイン・ボルト氏のサインが!

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