このページの本文へ

ゲーミングノートPCとしては最強レベルの1台

尖りまくった性能や機能、デザインが魅力の17.3型ゲーミングノートPC「ALIENWARE AREA-51m」

2019年07月22日 09時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「ALIENWARE AREA-51m」

 デルの「ALIENWARE」シリーズは、イノベイター的な精神でブランディングされており、高性能はもちろんのこと、機能や設計も含めて極めて尖っている。また尖っていながらもゲーミングパソコンとしては極上のものとなっており、とくに上位機種のノートパソコンは、下手なデスクトップパソコンを一蹴する勢いだ。今回は、最上位機種である「ALIENWARE AREA-51m」をチェックしていく。

尖ったデザイン、機能ともにこだわりが詰まった筐体

 ALIENWARE AREA-51mは、17.3型(1920×1080ドット、IPS、アンチグレア)と、ノートパソコンとしては大型なものになる。この点は後述する冷却構造及び、次回でチェックする性能からも分かるが、デスクトップと同様の性能を組み込んだ結果だ。サイズは、およそ幅402.6×奥行319.14×高さ27.65~42mm(最薄部~最厚部)で、重量は約3.87kg(カスタマイズ時最大重量)。持ち運ぶことはあまり想定されておらず、ドッシリと配置することが前提だ。

17.3型ディスプレーで、筐体もかなり大きめ

 豊富なカスタムに対応する筐体を見ていこう。ALIENWAREは、ハイコストな筐体デザインを用意し、それを数世代使用するサイクルが多い傾向にある。ALIENWARE AREA-51mの筐体は上記するようにゴツいのだが、デスクトップ向けCPUやGPUを採用、メモリスロット×4、オーバークロックにも対応する冷却システムALIENWARE CRYO-TECHなど豪華なものとなっている。

 またCPUはユーザー側での交換にも対応しており、将来的なアップデートも視野に入っているほか、GPUについてもAlienware Graphics Amplifier(外付けGPU BOX)による将来的に訪れるであろうパワー不足への対応策を提示している。

底面の吸気口

 ALIENWARE CRYO-TECHは強力な冷却システムとなっている。底面とキーボード面上部からの吸気、背面と側面からの排気であるほか、とノートパソコンとしては巨大な95x105mmのファン、8本のヒートパイプ、銅製放熱フィンがあり、効率のいい放熱を実現している。これはもちろん、ゲームプレー時にパフォーマンスを発揮できるようにするためだ。またファンが巨大であるため、静音性も得ており、ゲームプレー中はさすがにヘッドセットをしていないと気になるレベルとなるが、ウェブブラウズ程度であれば、まず気にならない駆動音を実現している。

 背面に出力系インターフェースが集中しており、テーブルに設置する場合は、母艦的な認識で周辺機器をレイアウトしてみるといい。またディスプレー上部にTobii製アイトラッキングモジュールもある。これは視線での操作よりは配信向けとして採用されており、たとえば、視線の位置を表示できるため、Twitchの拡張機能を使用すれば、視覚効果を追加するといったことが可能だ。

 左側面には、Thunderbolt 3×1、USB 3.1 Type-A×1、ヘッドセット端子、ヘッドフォン/マイク切換対応端子がある。右側面はマウス操作があるため、USB 3.1 Type-A×2のみ。背面には、HDMI 2.0出力(HDCP 2.2対応)、Mini-DisplayPort 1.4×1、有線LAN(Killer E3000 2.5Gbps)、Alienware Graphics Amplifierポート、デュアルDC電源ポートがある。またMini-DisplayPortはNVIDIA G-SYNCに対応しており、外部ディスプレーを使用する場合に重宝するだろう。

背面に外部出力端子を配置

左側面

右側面

ACアダプター×2を使用する

 キーボードは「Alienware TactXキーボード」と呼称されており、これも別途キーボードがなくてもOKな作りだ。nキーロールオーバー対応のほか、キーストローク2.2mm、スチール製背面プレートを採用して均一なフィードバックの実現がポイント。またカスタムキーも用意されており、ゲームプレー時の効率を高めている。

キーレイアウトについては、マクロキーを除くと標準的だ

もちろん、LEDバックライトもアリ。細かく配色を設定できるほか、タッチパッドも点灯する

「NEW ALIENWARE AREA-51m スプレマシー VR」の主なスペック
標準スペック 試用機のスペック
CPU Core i9-9900K
グラフィックス GeForce RTX 2080(8GB GDDR6)
メモリー 8GB 32GB
ストレージ 1TB SSHD 1TB SSD RAID0(512GB×2)、PCle M.2
ディスプレー 17.3型(1920×1080ドット)、60Hz、G-Syncテクノロジー採用 17.3型(1920×1080ドット)、144Hz、G-Syncテクノロジー採用、Eyesafe ディスプレー テクノロジー + Tobii Eyetracking
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE802.11ax)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1端子×3、Thunderbolt 3端子、HDMI 2.0端子、mini DisplayPort 1.4、グローバルヘッドセットジャック、ヘッドフォン/マイク切り替え可能ジャック、有線LAN端子、Alienware Graphics Amplifierポート
サイズ およそ幅402.6×奥行319.14×高さ42mm(最後部)
重さ 約3.87kg
OS Windows 10 Home(64bit)

■関連サイト

ASCII.jpおすすめパック
製品ラインナップ
インテルバナー