LIFEBOOK NHシリーズ開発者インタビューを実施。
富士通17.3型ノートPC「LIFEBOOK NH」の聞くまでわからなかった異様なまでのこだわり、各開発部隊が衝突した誕生秘話とは (4/4)
2019年07月24日 09時00分更新
ハイエンドCPUを静かにしっかり冷却するシステムと、快適なパームレスト
――上位モデルは6コアのCore i7-9750H搭載ですから、冷却がかなり重要ですよね
山内:もちろん、冷却と静音にもこだわっています。前の機種よりファンを大型化し、ゆっくり回して冷やす配慮をしています。人は音の変化量に敏感で、ファンの回転が上がったり下がったりで音が変化すると違和感を覚えるので、なるべく大きいファンでマックスとミニマムの差を縮めて急激な変化をしないようにしています。
ゆっくり回すと高周波の音が小さくなるので、ほとんど気にならないようになっています。先ほど話に出たようにウェブ限定モデルですがテレビを搭載できますので、デスクトップのテレビを担当していたチームから、録画時にはどの部分が熱くなるかといったノウハウももらって、冷却に活かしています。
軽石:パームレストの部分にはHDDとバッテリーが入るのですが、パームレストとHDD、バッテリーの間にプラスチックがあります。これにより空間ができることで、触れていてもほとんど温度を感じないつくりになっています。また、筐体表面の左右に温度差があっても違和感を覚えてしまうので、その差がなくなるように調節しています。そのほか、バッテリーはどうしても劣化があるので、パネルを外すことで交換が可能になっています。
大型ディスプレーの筐体には、多くのこだわりが詰め込まれていた
7年半ぶりに復活した17.3型ディスプレーノートパソコンであるLIFEBOOK NHシリーズは、ハイエンドなスペックに加えて美しいデザインやHDMI入力端子、狭額縁ベゼル、高い静音性を備えており、開発陣の様々なこだわりがよく伝わってくる完成度だ。家族みんなでコンテンツを楽しむことを目指したモデルなのもよくわかる。さらに、富士通WEB MART限定モデルでテレビチューナーの搭載が可能なので、もちろんリビングで家族で共有するノートパソコンとして最適なマシンだが、1人暮らしを始める人にもオススメできる。リビングでの家族の時間や、1人暮らしを充実させるためのノートパソコンを探しているのであれば、LIFEBOOK NHシリーズを検討してみてはいかがだろうか。