このページの本文へ

ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>

ワーナーもハイレゾCDに参入、中森明菜やフルトベングラーの第9など29タイトル

2019年07月10日 21時00分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ワーナーミュージック・ジャパンは7月11日、ハイレゾCDの新譜『ハイレゾCD 名盤コレクション<完全生産限定盤>』シリーズ29タイトルを8月7日から順次販売すると発表した。価格は3024円から(クラシック作品は3240円、2枚組は4104円)。

 「ハイレゾCD」は、“普通のCDプレーヤー”でもCD(44.1kHz/16bit)としても再生できるが、MQA対応DACと組み合わせるとハイレゾ品質(最大352.8kHz/24bit)のデータとして認識されるという、少し特殊なCDのフォーマットだ。大手レーベルでは昨年、ユニバーサル ミュージックがリリースを開始している。

 また記録するディスクも「UHQCD」という高音質仕様で製造されている。UHQCDではCDのデータを記録する凹凸(ピット)を転写する際、流動性の高い「フォトポリマー」を使う。一般的なCDで使う「ポリカーボネート」よりスタンパーに素材がきれいに流れるため、高精度な転写ができるのが特徴だ。見た目の面では、CDプレーヤー内で反射するピックアップの不要な光を吸収する「グリーン・カラー・レーベルコート」が特徴的だ。UHQCDはメモリーテックが開発したメイド・イン・ジャパンの技術。生産も国内工場でなされている。

 MQA対応DACで再生した際のフォーマットは176.4kHz/24bitが中心だが、タイトルごとに異なり、一部44.1kHz/24bitのものも含まれている。リリースされるタイトルとフォーマットは下記を参照してほしい。

ポップス/ロック

「名前のない馬」WPCR-18231
(1972年作品、アナログ・テープを基にした2013年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

アニタ・ベイカー 「ラプチュアー 」WPCR-18232
(1986年作品、アナログ・テープを基にした2015年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ベット・ミドラー「ローズ/オリジナル・サウンドトラック」WPCR-18233
(1979年作品、アナログ・テープを基にした2019年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

クリストファー・クロス「南から来た男」WPCR-18234
(1979年作品、3Mデジタル・テープ(50kHz/16bit)を基にした2015年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ディープ・パープル「マシン・ヘッド」WPCR-18236
(1972年作品、2000年96kHz/24bit DVD-Audioマスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

ドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」WPCR-18237
(1982年作品、3Mデジタル・テープ(50kHz/16bit)を基にした2002年48kHz/24bit DVD-Audioマスターを44.1kHz/24bitに変換して収録)

ドゥービー・ブラザーズ「キャプテン・アンド・ミー」WPCR-18238
(1973年作品、アナログ・テープを基にした2016年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジャクソン・ブラウン「レイト・フォー・ザ・スカイ」WPCR-18239
(1974年作品、アナログ・テープを基にした2014年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジョニ・ミッチェル「ブルー」WPCR-18240
(1971年作品、アナログ・テープを基にした2013年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

リトル・フィート「ディキシー・チキン」WPCR-18241
(1973年作品、アナログ・テープを基にした2019年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ラモーンズ「ラモーンズの激情」WPCR-18242
(1976年作品、アナログ・テープを基にした2014年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

リッキー・リー・ジョーンズ「浪漫」WPCR-18243
(1979年作品、アナログ・テープを基にした2019年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ヴァン・モリソン「アストラル・ウィークス」WPCR-18244
(1968年作品、アナログ・テープを基にした2015年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

イエス「危機」WPCR-18245
(1972年作品、アナログ・テープを基にした2013年192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジャズ

チャールス・ミンガス「直立猿人」WPCR-18246
(1956年作品、アナログ・テープを基にした192kHz/24bitから作成した2011年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジョン・コルトレーン「ジャイアント・ステップス(モノラル・ヴァージョン)」WPCR-18247
(1960年作品、アナログ・テープを基にした192kHz/24bitから作成した2011年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジョン・コルトレーン「マイ・フェイヴァリット・シングス(モノラル・ヴァージョン)WPCR-18248
(1961年作品、アナログ・テープを基にした192kHz/24bitから作成した2011年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

キース・ジャレット・トリオ「サムホエア・ビフォー」WPCR-18249
(1969年作品、アナログ・テープを基にした192kHz/24bitから作成した2011年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

モダン・ジャズ・カルテット「ラスト・コンサート」WPCR-18250
(1975年作品、アナログ・テープを基にした192kHz/24bitから作成した2011年DSDマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

邦楽

中森明菜「ベスト・コレクション ~ラブ・ソングス&ポップ・ソングス~」WPCL-13071/2
(2012年作品、2012年96kHz/24bitリミックス・マスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

中森明菜 「BEST」WPCL-13073
(1986年作品、アナログ盤用マスター・テープを基にした2012年96kHz/24bitマスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

フラワー・トラヴェリン・バンド「SATORI<2017リマスター> 」WPCL-13074
(1971年作品、アナログ・テープを基にした2017年96kHz/24bitマスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

さだまさし「私花集<アンソロジィ>(2016リマスター)」WPCL-13075
(1978年作品、アナログ・テープを基にした2017年96kHz/24bitマスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

キリンジ 「3<2018リマスター>」WPCL-13076
(2000年作品、アナログ・テープを基にした2017年96kHz/24bitマスターを88.2kHz/24bitに変換して収録)

クラシック

ヴェルヘルム・フルトヴェングラー「ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」」WPCS-28420
(1955年作品、アナログ・テープを基にした2011年96kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

シャルル・ミンシュ「ベルリオーズ:幻想交響曲」WPCS-28421
(1967年作品、アナログ・テープを基にした2018年96kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

シャルル・ミンシュ 「ブラームス:交響曲第1番」WPCS-28422
(1968年作品、アナログ・テープを基にした2018年96kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

アンドレ・プレヴィン 「ホルスト:組曲「惑星」」WPCS-28423
(1974年作品、アナログ・テープを基にした2012年96kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

ジャクリーヌ・デュ・プレ 「エルガー:チェロ協奏曲、海の絵」WPCS-28424
(1965年作品、アナログ・テープを基にした2011年96kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換して収録)

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中