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声優・田丸裕臣の今すぐ買いたいイケてるアイテム 第9回

超音波洗浄機を洗浄以外の用途で使ってみた

2019年07月06日 12時00分更新

文● 田丸 裕臣

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超音波は料理にも使える?

 まずはネット上で見かけた「超音波洗浄機にビールの入ったコップを浸けると、きめ細かな泡を立てられる」というものが、本当かどうか試してみましょう。

ビールの最初の状態がこれです。なんの工夫もせずごく普通についだ状態のビールです

この状態のビールをそのまま超音波洗浄機の水に浸けると、一瞬でここまでの泡が発生しました! ほんの一瞬、およそ0.5秒ほど超音波洗浄機の水に浸けただけです

 0/5秒ほどの浸け具合だったらクリーミーな泡を堪能しつつビールも美味しく飲めましたが、これ以上浸けると上が泡だらけで下は気の抜けた液体というとてつもなくアンバランスで美味しくないビールが出来上がりました。

 なので引き上げるタイミングさえ間違えなければ、ビールの泡立てに利用するのはアリだと思います。コーラも試してみたのですが、コーラの場合は泡が一瞬で消え去り、あとにはアスリートか某漫画の主人公しか好まなそうな、ただの甘い水が出来上がりました。

 さて、飲み物は試したので続いては食材です。ところで、昔から肉を叩くと柔らかくなっておいしくなるって言いますよね。はいそこ、嫌な予感を覚え始めないように。まぁ大体想像ついてきてると思うのですが、そうです。肉を超音波で叩いてみます。なにもしなかった肉と、超音波で叩いてみた肉を食べ比べます。

用意したのはこちらの肉、見た目で分かりやすいように少し厚みがあるものを選びました

 そして取り出したるはジップロック。さすがに生のまま超音波洗浄機には入れません、洗浄機本体も生臭くなるでしょうし、肉の旨味も超音波で叩かれて水に染み出してしまいそうです。迷うところですが、あまり肉を叩いた経験がないので、効果を期待して設定時間は最大の10分に設定してみます。

肉をジップロックに入れて超音波洗浄機に突っ込む…なかなかシュールな光景です

 肉肉と言うのも何なので普通の肉との差をつけられるよう、便宜的に「超音波ミート」と名付けましょう。

 待つこと10分。10分間叩きに叩いた超音波ミート。大半の方が変化ないだろうなーと思っているであろう中……ちょっとボケずらいほど激的な変化がありました。

まずこちらが全く叩いていないお肉。弾力があり、手で持ってもさほどひしゃげません

そしてこちらが超音波ミート。ふにゃふにゃになってます

 こうして見ただけでもかなり柔らかくなっているのがわかるかと思いますが、あまりに肉が柔らかくなりすぎて手で持とうとするとほぼ原型を留めません。正直これほどの変化があるとは思いませんでした。これはトロけるような食感が期待できるのでは? と、期待が高まっているところで早速焼いていきます。

左が何もしていないお肉で右が超音波ミートです。柔らかくなっているせいか右のほうがフライパンに広がって少し大きくなっている気がします

 焼き加減は中に少しだけ赤身が残るミディアムレアくらいにしておきます、そのくらいが一番美味しいですよね。焼き上がってみると、あまり見た目の変化は感じられません。ですが、あれだけの変化があった超音波ミートに、嫌がおうにも期待が高まります。

焼き上がってみると、あまり見た目の変化は感じられません

 では、実食。まずは普通のお肉のほうから。美味しいです、焼き加減も完璧。さすが俺。普通にスーパーで買ってきた約600円くらいのステーキですが大満足の味です。このステーキに、超音波洗浄機はどのような変化をもたらすのか?

いよいよ超音波ミート実食!

 これは……ちょっとだけ柔らかいかな?

 おいしいはおいしいのですが、焼く前ほどの激的な変化はありませんでした。火を通すことによって肉が引き締まり、どちらもほどよい固さになったのでしょうか。期待した未知の食感はありませんでしたが、ある意味想定通りな感じもあります。

 もしかしたら人によってはこの超音波ミートでの美味しい調理法を思い付くかもしれませんね。思い付いた方はぜひ筆者のTwitterまで突撃してみて下さい。

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