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南丹市、児童虐待への迅速な対応を目指し「kintone」を導入

2019年06月28日 15時00分更新

文● 阿部

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 サイボウズは6月28日、京都府南丹市が要保護児童対策地域協議会に「kintone」を導入したと発表。すでに5ヵ月間の試験導入を実施しており、7月1日から本運用となる。

 kintoneは、案件管理、問い合わせ管理、プロジェクトの進捗やタスク管理、日報など、利用者の用途に合わせたデータベースや業務アプリの作成が可能なクラウドサービス。

 サイボウズは2018年から、児童相談所向けにクラウドサービスを5年無料で提供する特別プランと導入の相談窓口を設け、これを知った南丹市が市役所と一部の学校・保育所でkintoneの試験導入をはじめた。

 南丹市の子育て支援課は試験期間に、対象児童リスト、経過記録簿、定期的情報提供連絡票(出欠アプリ)の3つを作成。家庭訪問の記録がタイムリーに共有できるようになり、共通理解のもと対応も迅速になったとのこと。

 対象児童の兄弟がいる保育所や教育機関には相互の情報にアクセス権を与え、報告を見た市の職員が学校に緊急度を相談したうえで、夜に訪問して確認するという連携も可能になったという。

 南丹市は「各機関がリアルタイムに経過記録を共有し、迅速にケース対応することを目指しています。試験運用では事務作業を省力化し、状況把握において取り違いや思い違いがなくなる効果を感じました。連携については顔の見える関係が大事です。これからも電話や対面で声を交わしていきながら、時間や距離を補うためのツールとしてシステムを活用していきます。」とコメントした。

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