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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第14回

自動車の黒船、テスラ Model3はアメリカ的合理主義の集合体だ

2019年06月27日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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スマホやタブレットを使っているなら
違和感なくなじめるUI

 そのタッチパネルディスプレーは、普段タブレットに触れている人なら違和感なく使いこなせるに違いない。テスト車両の言語ローカライズは終わっているようで、これならスマホネイティブは余裕で操作できるだろう。

 画面の左1/3に速度計と車両の状態と周囲の状況、残りでマップを表示するのが基本的な設定。画面はかなり高精細かつ大画面のナビゲーションは見やすく気持ちがよい。ナビ画面はGoogleマップを利用している時の感覚と同じであり、平面のほか、3D、そして航空写真まで表示可能。そこに渋滞情報なども出る。タブレットでGoogleマップを利用している時と同様、ピンチ動作で拡大縮小が可能だ。

音声認識を試している様子。発声した瞬間、検索が始まる

検索終了後、ルート全体の行程が表示される

 この気持ちよさは、使いだしてさらに加速する。滑らかな動き、スムースなスクロール、画面切り替えの早さは生理的に心地よく「さすがiPhoneを生んだアメリカ」の一言なのだが、さらに音声認識が秀逸。これまたタブレットでGoogleマップアプリを立ち上げ音声入力した時に酷似しているのだが、認識率はかなり高く曖昧検索にも対応する。

近隣のラーメン屋を検索した様子

近隣のコンビニを検索した様子

 試しに新横浜ラーメン博物館付近で「近くのおいしいラーメン屋」として試したところ、美味しそうなラーメン屋が一気に出てきた。掲載順の法則性はよくわからないけれど、きっとどの店にいっても美味しいラーメン屋なのだろう。そのほかにも、コンビニ、ガソスタ、など色々試したが、数秒で該当スポットが出てくる。

 Googleのシステムを利用しているのだろうが、電話番号やランドマーク名称、住所を都道府県から選んで……という、煩雑なナビ操作から完全解放されたストレスフリーの世界は感動の一言。信号待ちでナビ操作をしようとして、なかなか行きたい場所のスポット名が出てこず、そのうちに信号が変わり操作ができなくなってしまった経験は誰にでもあるハズだ。

ドライブモードの設定画面

タイヤの空気圧がリアルタイムで表示可能

ヘッドライトの設定も画面から行なう

 選曲、エアコン、走行モードの選択、さらにトランクの開閉などは、15型タッチパネルで行なう。マニュアルを読まずとも「あ、これね」とわかるのはいい。最近の車には「よくわからない絵が描かれているボタン」が多く、それはそれでときめく一方「押したら何か大変な事が起きるかもしれない?」という不安もつきまとう。タブレットだと日本語表示されているというのもあるが、ほぼすべての機能が使いこなせる。読んだことのないマニュアルとはオサラバだ。

 ただ、ナビを含め走行中の操作は「運転中のスマホ動作は……」と心配になるが、設定は基本的に「オート」もしくは「自動」で問題ないようだ。つまり「基本的なことはすべて車に任せておいてください」というスタンス。面倒なことは車がやって、あとは快適なドライブを頼むというわけだ。

サイドミラーの設定はステアリングについたスティックで行なう

サイドミラー設定画面

電動でシート調整可能だ

 さらにドライバーごとにシート位置、ミラー位置をはじめとする各種設定をプリセット可能。しかも際限なく記憶できるようだ。パパが乗ったあとにママが乗るとき、シートを移動させて、ミラーを調整して……という作業が画面からタップひとつで終わる。

 システムOSがアップデート可能であるという点もユニーク。前出したドラレコ機能もアップデートして実装した機能だそうだ。ここまでくると、タブレットを中心に車がある、というかタブレット用アクセサリー「テスラ・Model 3」という印象さえ受けてしまう。一方で、何かしらの影響で15型タッチパネルが壊れた時は何もできないのでは? という不安はないわけではないが、その時はきっと何かしらの対策があるのだろう。取材日は日中の気温が30度を超える暑い日であったが、モニターが熱すぎて何も映らなくなるということはなかった。

Model 3のリアシート。床はフルフラット。足元も広い

Model 3の天面。断熱ガラス製だ

Model 3の運転席ドアを開いたところ

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