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業界人の《ことば》から 第348回

富士通のスマホブランド、arrowsがなぜ翻訳機を出すのか

2019年06月21日 12時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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専用機ならではの使い勝手を重視

 arrowsのイメージキャラクターを、小栗旬さんとともに務める山田孝之さんは、2019年夏の5つの新製品のなかで最も気になる製品が、arrows helloであるとし、

 「もともとは面倒くさがりなので、語学の勉強は大変だと感じてしまう。だが、28ヵ国に行って、友達を作れば、言葉も覚えられる。最近、少しは社交性が身についてきたが、言葉の壁は大きい。行きたいけど、言いたいことが伝えられないので、旅行そのものが不安になる。arrows helloを使えば、それがなくなる。世界に行って、友達の輪を広げたい」と語り、

 「まるで、誰かが事前に用意したようなコメントである」と自画自賛して、記者会見の会場を沸かしてみせた。

 高田社長は「スマホでも翻訳はできるが、アプリを立ち上げるという手間を考えると、翻訳専用機にはかなわない。翻訳専用機ならではの使い勝手を重視した」とし、

 「翻訳ボタンを押すだけで、すぐに起動して動く。しかも、翻訳はリアルタイム性が重視されるものであり、それを実現する機能を搭載した」と、瞬時に動き、翻訳できる点を強調した。

 そして「専用機であるため、小型で持ちやすさを追求しながら、大画面であることや片手で操作できるようなユーザーインターフェースを実現するといったように、スマホメーカーとして培ってきたノウハウを、翻訳専用機に活用。特徴のある製品を出せた」とする。

 また「今度は、翻訳機のノウハウを蓄積して、この取り組みをもとにしてスマホの翻訳機能を強化し、スマホでも使い勝手を生かせるように進化させたい」とする。

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