このページの本文へ

働く!おすすめ周辺機器レビュー 第2回

HyperX「Cloud Revolver S」でワタシの耳ステータスが激上がり

PS4ですぐ使える高性能ゲーミングヘッドセットが凄い!

2019年06月25日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●アスキー編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ノイズキャンセリング機能付きマイクは脱着可能!

 Cloud Revolver Sはヘッドセットなので当然マイクが搭載されている。しかしこのマイク、取り外しが自由なのである。つまり、マイクを外せばヘッドセットから高性能なサラウンドヘッドフォンへと変貌するわけだ。

 しかも、このマイクがまた高性能。ノイズキャンセリング機能を搭載していて周囲の雑音を極力カットする優れモノ。鉄板の音声チャットツール「TeamSpeak」に加え、ゲーマー御用達のチャットツール「Discord」の認証を受けた信頼の性能を誇っている。PS4はもちろんだが、PCゲームでチャット機能を利用する場合も心強いというものだ。

マイクは根元から取り外せる

 ヘッドセット本体はスチールフレーム製で高い剛性を誇る。イヤーパッド部とヘッドバンドの頭に当たる部分にはHyperX独自の低反発クッションが採用されていて、長時間のゲームプレイでも快適だ。内蔵スピーカーには50mmの指向性ドライバーが採用され、本体に対して平行に配置されることで正確なサウンドを享受できる。

接続は超カンタン! プレイの腕前が数段アップする!?

 Cloud Revolver SとPS4の接続は、前述したようにPS4本体のUSBポートを利用する。USBポートにオーディオコントロールボックスを接続し、コントロールボックスにヘッドセット側の3.5mmステレオミニプラグを接続する。PS4での設定は「設定」→「周辺機器」→「オーディオ機器」とたどり、「入力機器」「出力機器」の両方で「USBヘッドセット(HyperX Cloud Revolver S)」を選択する。

USBオーディオコントロールボックスをPS4のUSBポートに差してそこにヘッドセットのミニプラグを接続する

PS4の設定画面で「設定」→「周辺機器」→「オーディオ機器」を選択

オーディオ機器で「USBヘッドセット(HyperX Cloud Revolver S)」を選択する

長時間装着に効く低反発パッド

 オーディオコントロールボックスのUSBケーブル長は約220cmで、PS4がディスプレーと離れ気味に設置されていても問題ない。またオーディオコントロールボックスの背面にはクリップがあり、服のポケットや襟元に固定できる。

 ヘッドセットのケーブル長は約100cmで長すぎず短すぎず、という感じだ。ケーブルの表面はナイロン素材が編み込まれたものでケーブルを柔軟に扱える。オーディオコントロールボックスを胸元に固定してそこにヘッドセットを接続しても、ケーブルの取り回しが煩わしくなることはない。

 接続後、Cloud Revolver Sを頭に装着した。装着してみると、なるほど低反発クッションが効いている。ヘッドセットの重量は約396g(ケーブル含む実測値)ほどあるが、左右イヤーパッドからの適度な挟み込み力と頭頂部に載せたヘッドバンド部分が適度に重量を分散させているようだ。軽く頭を振っても、しっかり固定されている。

 4時間ほど連続利用してみたが、ほとんど負担を感じなかった。またイヤーパッド内部の“蒸れ”が少ないのも長時間利用に向いているだろう。マイクについては前述した通り、着脱が可能だが、装着時にはマイクアームを柔軟に曲げられるのでユーザーの口元、最適なポジションにマイク先端を配置できる。

Cloud Revolver Sを4時間ほど装着してゲーム三昧。オーディオコントロールボックスは、クリップで胸ポケットに挿している

音の情報がなだれ込んでくる! サラウンド効果は正義だ

 続いてゲーム内でのインプレッションについて。前ページで触れた通り「Fallout 76」の「Nuclear Winter」(バトロワモード)でCloud Revolver Sを使ってみた。装着してゲームを開始すると、まず無音部分でケーブルがこすれて生じる「タッチノイズ」をわずかに感じた。しかしゲームが始まってBGM、SEなどが本格的に聞こえてくると気にならなくなる。

 そして肝心のサウンド。まず、サラウンドサウンド「オフ」の状態でプレイを開始。音質は良好、ステレオサウンドで些細なSEも耳に届く。また、操作キャラを移動させることで、音の方向が変化する。キャラを回転させるように移動させれば、音源の方向が把握できる。リアルで自分の頭を左右に振って音源の発生源を探る行為に似ているかもしれない。

画面内では、身を潜めながらほかのプレイヤーの行動を把握中。目視できないことも多く、そういう場合は音が非常に大きな要素となる

 音源までの距離の把握については慣れが必要かもしれないが、これはこれで……と思いつつ、今度はオーディオコントロールボックスのボタンでサラウンドサウンドを「オン」にしてみる。すると、ステレオサウンドとはまったく異なる音声環境が体感できた。

 キャラクターの周囲を取り巻くように周辺の音が聞こえてくる。そしてキャラを固定したままでも、音源の方向が把握できる。音源までの距離感はステレオサウンドのときと同じで、初見(初聞?)では把握しにくい。しかし慣れれば、キャラを動かさずしても音源の方向と距離が把握できるようになるだろう。

 また、音の発生源の高低も把握できる。この場合の「高低」は位置的な高低だ。自分よりも相手が高い位置にいるのか、低い位置にいるのかが音の発生源から推測できるのだ。

 逆に言えば、いままで普通のステレオヘッドフォンを利用していた場合、サラウンドを有効にしたとき「周囲の音に包まれすぎている」感を感じてしまうかもしれない。これまでキャラを動かすという行動で周囲の音を聞き分けていたのに、周辺の音がすべて情報としてなだれ込んでしまうためだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン