このページの本文へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第147回

電池が足りなくなるほど、使い倒したくなる「Galaxy S10」

2019年06月23日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

カメラの性能はトップクラス

 アウトカメラは、3つのレンズとLEDフラッシュが横一列に並び、左から望遠(約1200万画素/F2.4)、広角(約1200万画素/F1.5とF2.4に自動切替)、超広角(約1600万画素/F2.2)という構成。メインのカメラとして使われる広角カメラは「スーパースピードデュアルピクセル」というものが採用されています。

 「デュアルピクセル」というのは、個々の画素にフォトダイオードを搭載し、高速オートフォーカスを実現する技術で、スマホで最初に採用したのはGalaxy S7だったと記憶しています。さらに画像センサーにメモリーを搭載し、処理を高速化させたのがGalaxy S9から採用された「スーパースピードデュアルピクセル」。有効画素数は約1200万画素と標準的ですが、実質的にはその2倍の画素を有していると言ってもいいでしょう。

トリプルカメラは望遠(2倍ズーム)+広角+超広角という構成

 撮影シーンの明るさを認識し、F値(絞り値)が自動で切り替わる機能もGalaxyならではの大きな特徴です。マニュアルの「プロ」モードで撮影する場合は、ユーザーが手動で設定することもできますが、おそらく、多くのユーザーは手動で切り替えることなく、カメラまかせで撮影して満足できると思います。

撮影モードを「プロ」に設定すると、F2.4とF1.5を手動で切り替えられる

 肝心の画質ですが、かなりいいです。期待していいと思います。競合する機種と同じように、AIによる被写体・シーン認識に対応していますが、AIをオフにしても、明るくナチュラルな色で撮れて、オンにすると、鮮やかさがワンランクアップする印象です。

AIが被写体を認識すると、画面の右下にアイコンが表示されて、被写体に最適な設定になる

AIをオンして花を撮影した作例

AIをオフにすると、落ち着いた色調に

 123度の超広角(約13mm相当)で撮れることも大きな魅力。被写体と距離を取れない状況で広い範囲を写せるというメリットはもちろん、広角レンズ特有のパース(歪み)が発生し、それを生かして迫力がある写真を撮ることもできるはずです。

超広角で撮影

広角で撮影

望遠で撮影

超広角で夜景を撮影した作例

広角で夜景を撮影した作例

 筆者は、HUAWEI P20 ProやGoogle Pixel 3などを普段使っていて、スマホカメラの性能にはうるさいほうだと自負していますが、Galaxy S10のカメラは、現行機種ではトップクラスだと感じました。景色も人も物も、なんでもキレイに撮れるのですが、とくに食べ物の撮影では、ライバル機種を一歩も二歩もリードしているように感じました。

ラーメンを撮影した作例

焼肉レストランで、焼く前の肉を撮影した作例。他のメーカーのスマホと撮り比べたが、Galaxy S10だけが美味しそうに見える色合いで撮れた

花の撮影にも適している

窓越しの景色などもバランスのよい明るさで撮れる

 ディスプレー上に搭載されたインカメラは約1000万画素で「デュアルピクセル」、F値は1.9。シングルレンズですが、ワンタッチで写す範囲を切り替えられるようになっています。撮影データを確認したところ、標準では2944×2208ドット(約650万画素)、広角では3648×2736ドット(約1000万画素)で撮影されるようです。

自分撮りとグループ撮影をワンタッチで切り替え可能。グループ撮影に設定すると、背景を生かしてセルフィーを撮ることができる

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン