新車を買った情報2019 第19回

マツダ ロードスターRFは意外と真っ直ぐ走れる

昔ながらのクルーズコントロールが便利

　長距離の意外な楽チンさは、クルーズコントロールの装備も一役買っておりまして、いわゆる商品改良後、2018年7月以降発売の全グレードに、これが標準装備されるようになりました。

　驚いたのは、これが手動変速機のクルマにも付いていることであります。買ってしばらくハンドルの右スイッチがなにかを知らずに過ごしてきたのですが、まさかと思って押してみたら、アクセルペダルから足を離しても速度が落ちない。

　最初はなんだか気味が悪かったんですが、つまらない幹線を延々と走り続けるには、実にありがたいものです。フットスペースが狭いもので、右足のやり場に困るんですが、公権力が介入しにくい速度を難なく維持できますから、とても楽に走ることができます。

　ただ、これはレーダー追尾式のACC、アダプティブ・クルーズ・コントロールではなく、アクセルで車速を調整しながらボタンを押してロックするという、旧弊な仕組みのものであります。しかし、北海道ではこれで十分。なにしろ郊外では、追尾しようにも前をクルマが走っていることは滅多にありません。そもそも売れ筋が手動変速機のロードスターにACCを用意しても、ニーズも使いどころも限られましょう。