新車を買った情報2019 第19回

マツダ ロードスターRFは意外と真っ直ぐ走れる

堪え性なき年寄りの贅沢

　実際、初代のロードスターで長距離を走ると「なんか今日はずいぶん仕事したなあ」という感じがしたものです。速度を上げると車体全体が浮き足立って落ち着かず、気がつくとステアリングホイールをぎゅっと握りしめ、手のひらにはうっすらと汗をかいている。

　山坂道の楽しさに比べれば、高速で気を遣うくらいなんでもないんでありますが、それもクルマを使う人間の堪え性と、環境次第でありましょう。

　北海道はアメリカのようなものでして、平野部は市街地から出ると直線ばかりで信号もほとんどなく、一般道でも平均速度は高い。ところがその果てには、超えなければならない山坂道が必ずありまして、これもまた長い。だから基本的にまっすぐ走ってほしいが、山坂道が楽しめないとココロが折れる。

　そういう甘ったれたことを抜かすようになった昔の若者の言い分にも応えてくれるのが、このロードスターRFであります。