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フォートナイトやPUBGプレー時のフレームレートをチェック

11万円と手頃なゲーミングPC、性能高めのデスク向けCPUが魅力

2019年06月11日 09時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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ノートなのにデスクトップCPU搭載ってどういうこと!?

 ゲーミング性能をチェックする前に、混乱しがちなCPUについて少し説明しておこう。通常ノートパソコンでは消費電力と発熱の少ないモバイル向けのCPUが搭載されている。例えばCore i5でいえば、「Core i5-8265U」(4コア8スレッド、ベース1.6GHz、最大3.9GHz)などだ。

 これに対して、デスクトップCPUは消費電力と発熱が増えてしまうものの、「Core i5-8400」(6コア6スレッド、ベース2.8GHz、最大4GHz)のスペックをみてもらえばわかる通り、実コア数が増加し、さらにベースの動作クロックも大きく上回っているという違いがある。ざっくりいえば、同じCore i5でもモバイル向けよりもデスクトップ向けのほうがより高性能になるわけだ。また、省電力性を気にしなくていいぶん、デスクトップCPUのほうが安価となる。

 ここで思いつくのが、ノートPCにデスクトップCPUを搭載すれば低価格で高性能なPCができるのではないか、というアイディアだ。ただし、そのぶんより大きな電力供給が必要となるし、もちろん増加した発熱に耐えられるだけの冷却装置も必要となるため、それほど簡単な話ではない。

この難しい問題をクリアし、本当にデスクトップCPUを載せてしまったもののひとつが、LEVEL-15FX090-i5-LXSXとなるわけだ。

第8世代Coreとなる、「Core i5-8400」を搭載。6コア6スレッドのCPUで、ゲームでもしっかりと性能を発揮してくれる

 また、GPUにはGeForce GTX 1050 Tiを採用。同じエントリークラスとなるGeForce GTX 1050と比べ動作クロックが向上しているうえ、ストリーミングプロセッサーの数も640基から768基に増加しており、似た型番とはいえ実力は大きく上回っている。メモリーも最大となる4GB搭載しているため、しっかりと実力が発揮できる環境が整っているといえるだろう。

GPUは「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載。CPU-Zで確認してみると、ストリーミングプロセッサー数が768基、メモリー4GB(GDDR5)ということが確認できた

定番となる2つのFFベンチでゲーミング性能を調べてみた

 では、ゲーミング性能をみていこう。まずは定番となる2つのFFベンチから。比較的軽量なテストとなるFF14のベンチマークソフトはつい先日バージョンアップし、新しい「漆黒のヴィランズ ベンチマーク - ファイナルファンタジーXIV」となった。せっかくなので、この新しいベンチマークで性能をチェックした。

 ゲーミングパソコンとしてはエントリークラスに近いという点を考慮し、最初は「1920×1080、標準品質(ノートPC)、フルスクリーン」という設定で試してみたのだが、スコアはなんと10907で、評価は「非常に快適」とかなり余裕があるようだった。そこで画質設定を上げ、「1920×1080、最高品質、フルスクリーン」で試してみたのが、次の結果だ。

スコアは3割ほど減った7746となっているものの、評価は「非常に快適」のまま。デスクトップCPU搭載ということもあって、高いスコアとなった

 スコアは7746と確かに低下しているものの、これでも評価は「非常に快適」。7000以上でこの評価となるため、評価そのものは変化なし。画質を高めても余裕で遊べる性能があるといえそうだ。

 重量級ベンチマークとして、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(FF15ベンチ)も試してみよう。こちらは「標準品質、1920×1080、フルスクリーン」で試してみたところ、スコアは3943で評価は「普通」となった。さすがに重量級となると標準品質でもやや厳しく、シーンによっては画面がカクついてしまうこともありそうだ。画質を「軽量品質」に落とすとどのくらいスコアが上がるのかを試してみたのが、次の結果だ。

FF15ベンチで、画質を「軽量品質」へと落とした結果。スコアが5198まで上昇し、評価も「やや快適」へと変化した

 画質を下げても評価は「やや快適」止まりというのは残念。とはいえ、通常のプレーであればまず困らなさそうな結果となっているので、これなら解像度をフルHDから落とさずに遊べるだろう。

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