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Acerのゲーミングモンスターが薄くて軽くなってしまいましたよ~

発売前のPredator Triton 500実機レビュー Core i-HにRTX積んでもスリムの時代なのだっ!!

2019年06月17日 11時00分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou

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GPUオーバークロックが効く!!
3DMarkは最高クラス

 これだけ薄いボディにHプロセッサーとRTXを搭載しているので、冷却には同社の第4世代「Aeroblade 3Dファン」テクノロジーを投入しているという。風量は増加させつつもノイズを低減することに成功しているようだ。

メインボードはけっこう大きめですが、シートにおおわれていて構成はちょっとわかりません。ファンは右奥に2つと左奥に1つ

 実際に100%でファンを回転させてみると、もちろん風の音はするが、他社製品であるような「キーン」という高音のノイズや「ブォーン」という重低音はしない。そのうち「滝の近くでなごんでいる」キモチになるようなサウンドだっ。

青いのが放熱フィンで本体後ろ方向と左右にも排気します

 ここからはベンチマークを実施していく。まずはおなじみの「CINEBENCH R15」だが、マルチスレッドテストでは1097でcbのスコアーが出た。Core i7-8750H搭載のゲーミングノートとしては平均より上の値で、きちんと冷却・調整されているのがわかる。

 3D描画性能を中心に計測する「3DMark」のほうは、「Fire Strike」テストが17784、「Time Spy」が7221と、こちらは同CPUとRTX 2080(MAX-Q)搭載ノートとして最高クラスの値である。冷却システム「Aeroblade 3D」がよく効いているのだ。

 試しに、3D系ゲーミングベンチを長時間回し続けてみたが、スコアーは同じ水準をキープし続けた。薄型ということで気になる冷却能力はまったく心配ない。

 RTX搭載PCということで、3DMarkのレイトレーシングテスト「Port Royale」を実行したところ、スコアーは4293。こちらは最高速というか、他社のRTX 2080(MAX-Q)とほぼ同じ値である。

 試用機のSSDは256GBのドライブが2台搭載されていて、RAID 0を組んであった。ストレージ系ベンチマークである「CrystalDiskMark 6.0.2」のシーケンシャル・マルチ・リードは3523、ライトは2932とRAID的なオドロキの値ではないが、こちらもノートPCとして最高クラスの値だ。

 バッテリーベンチマークは、ファン制御を「オート」、オーバークロックは通常、電源モードは「最も高いパフォーマンス」にして、液晶輝度100%で1.5時間稼働した。電源モードを「バッテリー節約機能」にすると2時間稼働に成功。搭載バッテリー容量は82Whと、15型ゲーミングノートとしては少なめだが、「スリム型」としては平均的な搭載量で、これだけ稼働すれば合格である。

 ACアダプターもスリムで、出力は電圧19.5V、電流9.23A、180Wのものが付属。充電時間は上記の消耗と同じ動作環境で50%まで51分、70%まで75分、90%まで100分とややゆっくりめだ。ケーブルとアダプターの重量は588gと軽めで、本体と合計では2720gとなる。

RTX 2080搭載でも
スリムがアタリマエの時代なのである

 サイズのところでも登場した「Razer Blade」に始まる「パワフルなゲーミングノートもスリムのほうがいいでしょう」という流れは、各社にも定着してきた。15型にHプロセッサーとRTXを(MAX-Qとはいえ)搭載して、なおかつスリムを目指すというシビアな世界だ。

 さらにこれが進んでいけば、ゲーミングノートPCだけではなく、職場でも家庭でもパワフルノートPCとして「H+RTXでスリム」という流れが大河になってもおかしくない。パワフルノートPCが気になる人ならば、「Triton 500」が発売された暁には、ひとつ買って味わっておくといいのではないだろうか。

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