スタイラスペンで高性能メモ取りマシンに!
いちばんの特徴は本体下部に収納された専用のスタイラスペン。スタイラスペンを取り出すと、専用メニューが表示され「Qメモ」などの各種アプリが利用可能となる。静電容量式を使ったシステムなので、電磁誘導式と比べるとペンの動きの追随性などやや劣るが、専用に設計されているだけあって、市販のスタイラスペンを使うよりは十分滑らか。速記的に手書きメモを残すといった使い方なら十分な性能だ。
スタイラスペンの置き忘れ防止機能を装備しているのもポイント。スタイラスペンを取り出したまま、本体のスマートフォンだけ持って離れると、通知が表示される。こういったアイテムは意外と置き忘れてしまうケースが多いので重宝しそうだ。
ヘビーなゲームには向かないが
SNSをする程度なら必要十分
プロセッサーはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載。メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBとなっている。スペックとしてはローエンドに近いミッドレンジで、ハイエンドと比べると見劣りするが、画面のスクロールや切り替え、アプリの起動といった操作でストレスを感じることはない。価格はそのぶん抑えられているので、コストパフォーマンスは高いと言える。
各種ベンチマークの結果は以下の通り。Snapdragon 845などハイエンドモデルと比べるとスコアが1桁違っており、やはり価格相応といったところ。もちろん専用スタイラスを使ったメモをはじめ、SNSやウェブサイトの閲覧といった作業は問題ない。3Dゲームなど、高負荷な作業には向いていないので、そういった目的でスマートフォンを探しているなら、ハイエンドモデルを選んだほうが良さそうだ。
凝った撮影はできないが
そこそこのクオリティー
カメラは背面のメインが約1600万画素、前面のサブカメラが約800万画素。それぞれシングルカメラのシンプルな仕様だ。最近はミッドローの端末でもメインカメラに被写体深度のためのサブカメラを搭載したデュアル仕様のモデルも多いため、同価格帯のモデルとしては、カメラ性能はやや落ちる。といっても撮影した写真の画質はそこまで悪いわけではない。日々のちょっとした撮影なら十分満足できる。
以下はLG Q Stylusで撮影した作例。夜景に関しては手持ち撮影でのブレが気になるが、日中の屋外や、室内での撮影は発色もよく、細部もしっかりと描画されていた。
基本スペックやカメラ性能はやや気になるが、実売で4万円強という価格ならメイン端末としてではなく、手書きメモ専用のサブ端末と考えれば十分アリな選択。SIMフリーモデルとしては珍しくワンセグにも対応している。目的に合わせて端末を使い分けられるユーザーにオススメのモデルだ。
LG「LG Q Stylus LM-Q710XM」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | LGエレクトロニクス |
ディスプレー | 6.2型液晶(18:9) |
画面解像度 | 1080×2160 |
サイズ | 約78×160×8.5mm |
重量 | 約172g |
CPU | Snapdragon 450 1.8GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 3GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大400GB) |
OS | Android 8.1 |
VoLTE | ○ |
カメラ画素数 | リア:1600万画素/イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 3300mAh |
ワンセグ | ○ |
防水/防塵 | IPX5,8/IP6X |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | モロッカンブルー、ラベンダー |
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