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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第143回

ペン付きで4万円! LG Q Stylusを使ってわかったバランスの良さ

2019年06月05日 12時00分更新

文● 中山 智 編集●ASCII編集部

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スタイラスペンで高性能メモ取りマシンに!

 いちばんの特徴は本体下部に収納された専用のスタイラスペン。スタイラスペンを取り出すと、専用メニューが表示され「Qメモ」などの各種アプリが利用可能となる。静電容量式を使ったシステムなので、電磁誘導式と比べるとペンの動きの追随性などやや劣るが、専用に設計されているだけあって、市販のスタイラスペンを使うよりは十分滑らか。速記的に手書きメモを残すといった使い方なら十分な性能だ。

ペンはプッシュ式ではなく、爪の部分を引き出す

起動すると専用メニューとメモの履歴が表示される

市販のスタイラスよりも滑らかに書ける

 スタイラスペンの置き忘れ防止機能を装備しているのもポイント。スタイラスペンを取り出したまま、本体のスマートフォンだけ持って離れると、通知が表示される。こういったアイテムは意外と置き忘れてしまうケースが多いので重宝しそうだ。

設定に「ペンの置き忘れ防止」機能が用意されている

スタイラスペンを外したまま離れると、アラートが表示される

ヘビーなゲームには向かないが
SNSをする程度なら必要十分

 プロセッサーはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載。メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBとなっている。スペックとしてはローエンドに近いミッドレンジで、ハイエンドと比べると見劣りするが、画面のスクロールや切り替え、アプリの起動といった操作でストレスを感じることはない。価格はそのぶん抑えられているので、コストパフォーマンスは高いと言える。

 各種ベンチマークの結果は以下の通り。Snapdragon 845などハイエンドモデルと比べるとスコアが1桁違っており、やはり価格相応といったところ。もちろん専用スタイラスを使ったメモをはじめ、SNSやウェブサイトの閲覧といった作業は問題ない。3Dゲームなど、高負荷な作業には向いていないので、そういった目的でスマートフォンを探しているなら、ハイエンドモデルを選んだほうが良さそうだ。

AnTuTu Benchmark

Geekbench 4

3DMark

凝った撮影はできないが
そこそこのクオリティー

 カメラは背面のメインが約1600万画素、前面のサブカメラが約800万画素。それぞれシングルカメラのシンプルな仕様だ。最近はミッドローの端末でもメインカメラに被写体深度のためのサブカメラを搭載したデュアル仕様のモデルも多いため、同価格帯のモデルとしては、カメラ性能はやや落ちる。といっても撮影した写真の画質はそこまで悪いわけではない。日々のちょっとした撮影なら十分満足できる。

カメラはシングル仕様

 以下はLG Q Stylusで撮影した作例。夜景に関しては手持ち撮影でのブレが気になるが、日中の屋外や、室内での撮影は発色もよく、細部もしっかりと描画されていた。

雨天での撮影だったが暗い部分がつぶれたりせずにしっかりと描写できている

果物のテカリ具合などは見た目どおりに撮れていた

夜景の手持ち撮影は何枚か撮影したものの、手ぶれが気になる仕上がりとなってしまった

 基本スペックやカメラ性能はやや気になるが、実売で4万円強という価格ならメイン端末としてではなく、手書きメモ専用のサブ端末と考えれば十分アリな選択。SIMフリーモデルとしては珍しくワンセグにも対応している。目的に合わせて端末を使い分けられるユーザーにオススメのモデルだ。

LG「LG Q Stylus LM-Q710XM」の主なスペック
メーカー LGエレクトロニクス
ディスプレー 6.2型液晶(18:9)
画面解像度 1080×2160
サイズ 約78×160×8.5mm
重量 約172g
CPU Snapdragon 450 1.8GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 3GB
内蔵ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大400GB)
OS Android 8.1
VoLTE
カメラ画素数 リア:1600万画素/イン:800万画素
バッテリー容量 3300mAh
ワンセグ
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ モロッカンブルー、ラベンダー

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