このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

官民協働で「10億円スタートアップ×100社」創出目指すFukuoka Growth Next、新支援プログラムも発表

「福岡からユニコーン企業を!」FGNがリニューアルオープン

2019年06月04日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

再開発地区でスマートシティの実証事業を展開するプログラムも

 今回のリニューアルオープンに際しては、新たに開始する起業家育成プログラム、アクセラレーションプログラムも発表された。これについてはFGN事務局長の内田雄一郎氏が説明した。

起業家育成プログラム「JUMP START PROGRAM」が発表された

 「FGN JUMPSTART PROGRAM(第2期)」は、6月7日からおよそ6カ月間をかけて行う全13回の起業家育成プログラム。スタートアップ経営者が身に着けるべき基本的なマインドから、チームビルディング、プロジェクトマネジメント、財務諸表、ファイナンス、コンプライアンス、人事、広報といった広範な内容を、座学とワークショップで学べるというものだ。

 内田氏によると、このプログラムにはFGNのスポンサー企業22社の中からも「若手社員を参加させたい」という声が上がっており、「スタートアップと地元企業が融合し合い、6カ月弱の間に交流を深めることでオープンイノベーションも進むのではないか」と期待を語った。

 もうひとつが、スマートシティ・インキュベーションプログラムの「Open Network Lab FUKUOKA(Onlab FUKUOKA)」だ。これは福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C.)とFGN、デジタルガレージの3者が共催するプログラムで、スマートシティとして再開発の進む「FUKUOKA Smart EAST」の箱崎エリア(九州大学箱崎キャンパス跡地の約50ha)を舞台に、スタートアップと大手企業が共同で、スマートシティにかかわるさまざまな先端テクノロジーの実証事業(PoC)を企画、実施していくことを目指すもの。協賛する地元企業を募り、オープンイノベーション型で進めていく。

 「ここから生まれてくるスタートアップを、デジタルガレージが作ってきたグローバルのインキュベーションストリームに乗せ、福岡から世界へ飛び立つスタートアップを育成していきたい」(デジタルガレージ 執行役員 オープンネットワークラボ推進部長の佐々木智也氏)

「Open Network Lab FUKUOKA(Onlab FUKUOKA)」は再開発中の箱崎エリアにおいて、スタートアップと協賛企業が共同で、スマートシティにかかる幅広いジャンルの実証事業(PoC)を企画、推進するプログラム

エントリー受け付けは7月8日正午まで。採択企業の決定後、3カ月のプログラム期間を経て実証事業PoC実施につなげる予定

 オープニングセレモニーではこのあと、FGN入居企業を代表してRATEL CEOの吉村信平氏によるピッチ、登壇した各氏とFECC センター長/シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美氏、さくらインターネット フェロー/ABBALab 代表取締役の小笠原治氏も交えたトークセッションが催された。

RATEL(ラーテル)代表取締役/CEOの吉村信平氏は2000年生まれの18歳起業家。「もっとesportsが愛される世界に」というテーマを掲げ、esportsプレイヤーの戦歴保証や大会参加の支援機能を提供するプラットフォーム「ePS」を開発している

トークセッション。小笠原治氏は、ABBALabと福岡地所でFGNを拠点にしたファンドの準備を進めていると明かした。「若手の起業家だけでなく『若手の投資家』も生んでいきたい。先ほどのRATELのようなサービスは、若い人のほうがその良さに気付き、投資できると思うので」(小笠原氏)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ