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官民協働で「10億円スタートアップ×100社」創出目指すFukuoka Growth Next、新支援プログラムも発表

「福岡からユニコーン企業を!」FGNがリニューアルオープン

2019年06月04日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「チャレンジができる街、チャレンジできる人を尊敬できる街をつくる」

 これから5年間(2024年まで)の第2期FGNでは、運営委員会に福岡地所、さくらインターネット、GMOペパボ、福岡市の4者が参画する。オープニングセレモニーではそれぞれの代表があいさつに立ち、これからFGNで行う取り組みや、FGNだけでなく福岡の地域社会や経済に与えるインパクトへの期待を語った。

第2期FGNの組織図。地元企業も多数スポンサーに付いている

FGNのビジョンは「将来のユニコーン企業を生み出す!」。そのために企業価値10億円程度のスタートアップを福岡市に100社創出することが目標

 福岡市長の高島宗一郎氏は、今回のリニューアルによってFGNはハード面、ソフト面ともに「さらにパワーアップした」と説明。さらに2014年の「グローバル創業・雇用創出特区」指定以後、福岡にはシェアオフィスなどの施設が増えていることから、FGNがそうした施設群のハブとなって「ひとつの大きな生態系」としてつながりあい、「街全体がアクセラレーターとしての機能を持つ」ような福岡市を目指したいと述べた。

 「わたしたちが目指しているのは、単に新しい会社ができる、福岡に中小企業が増えるということではない。ここ(FGN)で『ユニコーン企業を生み出す』という大きな目標がある。新しいテクノロジー、価値が生まれたときに求められるもの、市民生活を豊かにしていくサービスをここからどんどん生み出していく。産学官民一緒になってそんなチャレンジができる街、チャレンジできる人を尊敬できる街をつくり、国をつくる。福岡をそんな発信基地にしていきたい」(高島氏)

福岡市 市長の高島宗一郎氏

福岡地所 代表取締役社長の榎本一郎氏。「FGNの取り組みが福岡市民、若者、子どもたちへ広がっていくことを期待したい。そのためにプログラミング教室を始める。また地場の学習塾と連携して、小中高生が夢を持ったときにスタートアップが立ち上げられるような教育も行っていく」

さくらインターネット 代表取締役社長の田中邦裕氏。「起業支援施設は全国にできているが、他の施設は『失敗をしないように』既存のノウハウを教えていく。FGNがほかと違うのは『大きな成功をもたらす』ための施設だということ。小さな失敗をしてもそれ以上に大きな成功をすればよいという考え方だ」

新たに運営委員会に加わったGMOペパボ 代表取締役社長の佐藤健太郎氏。「われわれが16年前に福岡で創業したときは情報、人、お金がなかなか集まらなかったが、近年は状況が変わっている。FGNではエンジニアを育てる活動を展開し、福岡のスタートアップが優秀なエンジニアを採用できる土壌を作りたい」

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